「自分の声が嫌いだった」 未経験でヴォーカルに抜擢、オリチアの苦悩と成長

BsGirlsのAYAKAさん【写真:荒川祐史】
BsGirlsのAYAKAさん【写真:荒川祐史】

未経験ながらもヴォーカルに抜擢されたAYAKAさん

 オリックスのリーグ3連覇を支えた、総勢14人で構成される公式ダンス&ヴォーカルユニット「BsGirls」。Full-Countでは、選手と共に「We can do it!」を合言葉に奮闘するメンバーの素顔を取り上げていく。第10回は未経験ながらもVocalに抜擢されたAYAKAさんにスポットをあてる。

 まさかの合格通知だった。加入1年目にしてヴォーカルを務めるAYAKAさん。昨年のオーディションではパフォーマー志望だったが「両方受ける必要があると勘違いしていて……」と、ヴォーカル部門にも応募。幼少期からダンス経験はあったが、歌手としてのトレーニングは受けたことがなく「自分の声が好きじゃなかった」と、苦手意識を持っていた。

 最終選考を終え、関係者から伝えられたのはヴォーカルでの採用。「全くの未経験。入った時は不安でいっぱいでしたが、今思うとチャンスを頂けて良かった。頑張るしかないです」。シーズン中に何度も挫折を経験するも、持ち前の“根性”で乗り越えてきた。

 学生時代はダンス以外にも少林寺拳法とソフトボールを真剣に取り組む“スポーツ少女”だった。少林寺拳法は乱取り県1位に輝き、ソフトボールは上位打線、バッテリー以外のポジションを全て経験し特に三塁手と中堅手としてチームを引っ張った。小、中、高と全国へ出場しチームの最高成績は全国3位に入るなど、スポーツ推薦で進学できるほどの実力者だった。

「就職先として消防士、警察官も目指していました。夢は人を笑顔にする職業につくこと。BsGirlsをみて『あ、これや!』って。歌とダンスでファンの皆様を喜ばせたい。1年目でリーグ優勝も経験できて、幸せな時間を過ごせています」

 グラウンドや試合前後に行われるステージでパフォーマンスを重ねる度に自信もついてきた。「全てがやりがい。沢山のファンの方々に温かい声援をもらえて、それが力になっています。クライマックスシリーズ、日本シリーズと最後まで全力で駆け抜けたい」。充実した1年を過ごし成長したAYAKAさんの歌声に今後も注目だ。

【写真集】スポーツで作り上げた抜群スタイル 「BsGirls」1年目のAYAKAさん

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