心が折れかけ「泣きながら家に」 田舎を飛び出しダンスに捧げた“オリチアの人生”
2021年にBsGirlsに加入したMIKUさんは唯一“3連覇のみ”を知るメンバー
リーグ3連覇を果たしたオリックスを支える“勝利の女神”たち。総勢14人で構成される公式ダンス&ヴォーカルユニット「BsGirls」。Full-Countでは、選手と共に「We can do it!」を合言葉に奮闘するメンバーの素顔を取り上げていく。第11回は田舎から飛び出しダンスに人生を捧げたMIKUさんにスポットをあてる。
まさに“優勝請負人”だ。2021年に加入したMIKUさんはグループで唯一、3連覇のみを知るメンバー。中嶋聡監督と同じく就任から3年連続で歓喜の瞬間を味わい「本当に有難いことにBsGirlsに入って全ての年で優勝を経験することができた。ファンの方々の声援がすごくて、夢みたいでした」と、感謝の言葉を口にする。
兵庫県出身で学生時代はソフトボール部に所属。ダンスに興味はあったが「地元はかなりの田舎なので(笑)。ダンスを習う場所がなくて……。でも、自分の夢を諦められなかった。後悔はしたくない」と、ダンスに特化した高校を受験することを決意。周囲の大人からは反対されるも、何とか説得し高校が遠方だったため、中学卒業と同時に一人暮らしを始めた。
ダンス未経験のMIKUさんに対し、周りは経験者ばかり。想像以上にレベルの高さを痛感した。「ついていくのが必死で。泣きながら家に帰って練習して。親のありがたみも分かりました」。何度も挫けそうになりがらも努力を重ねた結果、BsGirlsのオーディションを受けるまで成長した。
誰よりも自信を持って挑んだオーディションでは見事合格。「前向きな気持ちしかなかった。やり切った思いもありました」。両親も、夢を叶えたMIKUさんを心から喜んでくれたという。パフォーマンスでは曲調に合わせ表情でも「喜怒哀楽」を出し、単調にならないことを心掛けている。
「背中を押してくれた両親に感謝しかありません。この舞台で1日でも長く踊りたい」
次なる目標はクライマックスシリーズを突破し、3年連続の日本シリーズ。優勝しか知らないMIKUさんは昨年に引き続き“日本一の景色”を追い求めていく。