日本投手に立ちはだかる「18の壁」 野茂の挑戦から29年…松坂だけが到達した“聖域”

エンゼルス・大谷翔平、レッドソックス時代の松坂大輔氏、パドレス・ダルビッシュ有(左から)【写真:ロイター、Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平、レッドソックス時代の松坂大輔氏、パドレス・ダルビッシュ有(左から)【写真:ロイター、Getty Images】

日本投手のシーズン最多勝は、2008年に松坂大輔が挙げた18勝

 2023年のメジャーリーグでは、日本の先発投手たちが奮闘した。エンゼルスの大谷翔平が10勝を挙げ、ブルージェイズの菊池雄星は自己最多の11勝と躍進した。さらにはメッツの千賀滉大がルーキーイヤーで12勝。しかし、まだ破られていない15年前の“記録”がある。

 日本投手のシーズン最多勝利は、2008年にレッドソックスの松坂大輔がマークした18勝だ。1995年に野茂英雄が海を渡ってから今年が29年目。ダルビッシュ有、田中将大らが好成績を残してきたが、意外にも破られていない。2020年にはダルビッシュ(カブス)が最多勝に輝いたが、短縮シーズンのため8勝だった。

 17勝を挙げた投手もいないが16勝は多い。最近では、2022年のダルビッシュ(パドレス)がマーク。2016年は岩隈久志(マリナーズ)と前田健太(ドジャース)、2012年はダルビッシュ(レンジャーズ)と黒田博樹(ヤンキース)の2投手が16勝を挙げた。野茂は1996、2002、2003年と3度も到達している。

 最近では、投手の分業制が進み、先発の勝ち星が伸びにくい状況になっている。それでも今季はブレーブスのスペンサー・ストライダーが20勝(5敗)に到達した。ダルビッシュ、前田、大谷、千賀、菊池、もしくは今後メジャーに挑戦する投手たちが、松坂の18勝を破ることができるのかにも注目だ。

(Full-Count編集部)

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