最優秀防御率右腕が大本命も…対抗馬の巨人21歳 育成から下克上も必見“新人王の行方”

巨人・秋広優人、阪神・村上頌樹、森下翔太(左から)【写真:小林靖、荒川祐史】
巨人・秋広優人、阪神・村上頌樹、森下翔太(左から)【写真:小林靖、荒川祐史】

阪神村上は10勝6敗、防御率1.75、巨人秋広が打率.273、10本塁打で追う

 セ・リーグのレギュラーシーズンは全日程が終了し、クライマックスシリーズの戦いへと進んでいく。それとともに注目を集めるのが、新人王の行方だろう。今季は阪神の村上頌樹投手が、最優秀防御率に輝き本命と見られるが、好成績の対抗馬も多い。ここでは主な新人王、新人特別賞の候補を見ていく。

 新人王は、支配下に初めて登録されてから5年以内の選手が対象。投手は前年までの1軍での登板イニング数が30回以内、打者は前年までの1軍での打席数が60以内となっている。阪神の村上は3年目だが、2021年に5回1/3を投げたのみ。今季は22登板(21先発)で10勝6敗、防御率1.75と文句なしの成績を残す。

 対抗馬の1番手は、巨人の秋広優人内野手だろうか。高卒3年目ながら1軍に定着し、121試合に出場。打率.273、10本塁打、OPS.720の成績だったが、まだまだ伸びしろはありそうだ。新人王に値する成績ながら選ばれなかった選手は、新人特別賞として表彰されることもあり、注目される。

 昨年のドラフト会議で、阪神に1位指名されたのが森下翔太外野手。1年目は90試合に出場し打率.237、10本塁打、OPS.691だったが、7月以降だけで10本塁打と成長を示した。巨人の門脇誠内野手は、126試合で打率.263。遊撃守備では、長年務めてきた坂本勇人内野手が三塁に回るほどのインパクトを残した。

 中日の松山晋也投手は、今季のシンデレラボーイだ。昨年のドラフト会議で育成1位で指名されたが、今季6月に支配下登録を勝ち取った。36試合に救援登板し、1勝1敗17ホールド、防御率1.27。奪三振率は12.74と、超一流の守護神にも匹敵する数字だ。新人王は、日本シリーズ終了後の11月に発表される。

(Full-Count編集部)

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