コロナ禍にファンから届いた“恋愛日記”　リーグ3連覇の“オリチア”が明かす「つながり」

BsGirlsで5年目を迎えたPerformerのNATSUさん

　リーグ3連覇を果たしたオリックスの次なる目標は、クライマックスシリーズ突破、そして2年連続日本一達成だ。チームを支えるのが、総勢14人で構成される公式ダンス＆ヴォーカルユニット「BsGirls」。Full-Countでは、選手と共に「We can do it！」を合言葉に奮闘するメンバーの素顔を取り上げていく。第12回はファンの支えを受け、コロナ禍を乗り越えたNATSUさんにスポットをあてる。

　今年で5年目を迎えたNATSUさんには、忘れられない思い出がある。「歓声のないグラウンド。私たちにできることはなにか。映像で見てくださるファンの方々に全力のパフォーマンスを見せることしか考えていませんでした」。新型コロナウイルスが急拡大し、猛威を振るった2020年。プロ野球は開幕が6月に延期され、無観客試合で行われた。

　グラウンド全体でチームを盛り上げるパフォーマンスには、ファンの力も必要不可欠。オリックスでは5回終了時に行われる“ハリセンタイム”もその一つだ。歓声のない球場で続けたダンスは「つらくて寂しい。お客様の顔が見えなかったのが一番」と振り返る。それでも、個人のSNSに来るメッセージに救われたという。

「DMや動画配信でコメントをいただき、応援してくれていることを実感しました。女の子から恋愛日記も届くようになって（笑）。コロナ禍が収まり、サイン会で直接会えた時は本当にうれしかった。離れていても、ちゃんと繋がっているねと」

　コロナ禍を乗り越えたNATSUさんのパフォーマンスは年々、円熟味を増している。学生時代は陸上部に所属し、高跳びで市内大会6位に入賞した運動神経の持ち主。過去にはイルカの調教師を真剣に目指した時期もあったが、「この世界でしか経験できないことがたくさんある。BsGirlsの5年間で素敵な景色を見せてもらいました」と、充実した日々を過ごしている。

　レギュラーシーズンを終えたチームは、連続日本一に向けポストシーズンを戦う。「最後も全員で最高の景色を届けることができれば」。選手と共にBsGirlsも、満員の京セラドームで全力のパフォーマンスを見せるつもりだ。