佐々木朗希、到達した“地球最強クラス”の数値 大谷も凌駕…CY賞級の剛速球
今季のストレート平均球速は12球団最速の「159.1キロ」
ロッテ・佐々木朗希投手は4年目の今季は故障もあり、15先発にとどまった。しかし、奪三振率13.35(91イニングで135奪三振)は2年連続投手4冠のオリックス・山本由伸投手(9.27)を上回る異次元の数字。原動力は、メジャーの投手も凌駕する“世界最高級”の剛速球だ。
4月28日のオリックス戦(京セラドーム)では、日本投手最速タイの165キロを計測。6月11日の広島戦(ZOZOマリン)でも自己最速に並ぶ数字を記録した。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、今季のストレート平均球速は12球団最速の「159.1キロ」。同社が公開している2014年以降のデータを見ても歴代最速となっている。1軍デビューした2021年は平均152.6キロだったが、昨年は158.4キロで12球団トップに。さらに今季も球速を上げた。
メジャーリーグを見渡しても、平均球速は突出している。MLB公式のデータサイト「ベースボール・サバント」の集計によれば、先発投手のストレート平均球速で最速は、2021年のジェイコブ・デグロム投手(当時メッツ、現レンジャーズ)が計測した99.2マイル(約159.6キロ)だった。
デグロムといえば、2018、2019年に2年連続でサイ・ヤング賞を受賞し、時の“最強投手”として認知された存在だ。2021年は7月に負傷して15先発、92.0投球回に終わったが、防御率1.08、奪三振率14.28という圧倒的な数字を残している。
他の投手と比較しても、昨年のナ・リーグでサイ・ヤング賞に輝いたマーリンズのサンディ・アルカンタラ投手の98.0マイル(約157.7キロ)を凌駕しており、メジャーを含めても最高レベルの領域に達している。果たして今後、右腕はどこまで球速を伸ばしていくのか。
(Full-Count編集部)