中島宏之に名球会入りチャンスはあるのか 超一流の証…「2000安打」をめぐる“明暗”
福留や青木は日米通算で到達…中島は2年間でメジャー昇格がなかった
巨人・中島宏之内野手が13日、球団から来季の契約を結ばない旨を通告された。中島は通算1928安打で、名球会入り資格となる2000安打まで残り72本に迫っている。記録を目指す新天地を得ることはできるだろうか。
同じく巨人の松田宣浩内野手も通算1832安打で、大台まで168本だったが、今季限りでの現役引退を決意した。振り返れば、過去にも超一流打者の証である2000安打の称号に迫りながら、あと1歩届いていない名打者たちがいる。1900安打以上で見ると、中島の他に下記の選手たちだ。
・飯田徳治(南海ほか) 1978
・毒島章一(東映) 1977
・小玉明利(近鉄ほか) 1963
・谷佳知(オリックスほか) 1928
・井端弘和(中日ほか) 1912
・松永浩美(阪急ほか) 1904
福留孝介(中日)はNPBでは1952安打だが、日米通算で2450本。現役最多のヤクルト・青木宣親外野手もNPBでは1929安打だが、メジャーリーグ時代も含めると2703本だ。中島は2013、2014年と米球界に挑戦したもののメジャー昇格はならなかった。2012年までコンスタントに150安打以上放っていただけに、米国でヒットを積み上げられなかったのが響いている。
近年では谷や、侍ジャパン新監督に就任した井端氏、残り2桁に迫りながら大台に届いていない。一方でギリギリ到達している打者には、2000安打ちょうどのロッテ・福浦和也(ロッテ)や、2006安打の駒田徳広(巨人ほか)らがいる。
1800本台でも、共に1865本に終わった大村直之(近鉄ほか)、村田修一(横浜ほか)ら、涙をのんだ多くの名打者たちがいる。青木に続く現役最多は、楽天・浅村栄斗内野手で1845安打。こちらは今季も143安打を放ち本塁打王にも輝いているだけに、名球会入りへ大いに期待が持てそうだ。