野球・ソフトボールが2028年ロス五輪で復活 IOC総会で決定…東京大会では日本がともに金

3月のWBCで世界一に輝いた野球日本代表「侍ジャパン」【写真:Getty Images】
3月のWBCで世界一に輝いた野球日本代表「侍ジャパン」【写真:Getty Images】

2021年の東京五輪以来、2大会ぶりの復帰

 国際オリンピック委員会(IOC)は16日、インドのムンバイで行われた総会で、2028年のロサンゼルス五輪で「野球・ソフトボール」を追加種目として承認した。2021年の東京五輪以来、2大会ぶりの復帰となる。他にもフラッグフットボール、クリケット、ラクロス、スカッシュも一括で承認された。

 野球とソフトボールは、2021年に開催された東京五輪で追加競技として実施され、日本が両競技ともに金メダルを獲得。しかし、2024年パリ五輪では採用されなかった。

 同大会組織委員会は9日に野球・ソフトボールなど5競技を提案。この日の総会では、各国の代表団がプレゼンテーションを行った。その後トーマス・バッハ会長が投票を募り、2人の反対票があったものの、提案が承認された。

 米国代表団のジョン・ハーパー氏は「野球は米国だけでのスポーツではありません。2023年のWBCでは、150万人の視聴者を集めました。私もWBCを見る機会がありました。日本が米国を破った劇的な試合です。マイアミで行われ、5万5000人のチケットが売り切れた、忘れられない体験でした。ロサンゼルスでは、世界で最高の選手が最高の舞台で対決する機会を作ります」と野球の魅力をアピールした。

 正式承認となり、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のリカルド・フラッカリ会長は、同ホームページでコメントを公開。「五輪の競技としてIOC総会で承認されたことを、喜ばしく思っています。野球とソフトボールの世界最高のアスリートたちが、世界中の何十億の視聴者を前にして、最大の舞台でプレーする機会を得ることになり、ロサンゼルスは刺激的な雰囲気に包まれるでしょう。野球とソフトボールが28年大会に加わることで、アスリート、そして全米や世界中のファンを興奮させるでしょう。そして新時代の少年少女たちが、五輪の栄光を追い求めることへの刺激になっていきます」と喜んだ。

(Full-Count編集部)

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