“本命”不在…清宮幸太郎もチャンスあり パの「三塁ベストナイン」は誰の手に

オリックス・宗佑磨、日本ハム・清宮幸太郎、ロッテ・安田尚憲(左から)【写真:矢口亨、小林靖】
オリックス・宗佑磨、日本ハム・清宮幸太郎、ロッテ・安田尚憲(左から)【写真:矢口亨、小林靖】

パ三塁手で規定打席到達はオリ宗&ロッテ安田…打撃数値で清宮が上回る

 パ・リーグの2023年レギュラーシーズンは、オリックスの3連覇で幕を閉じた。個人タイトルでは首位打者の打率が.307、26発で本塁打王と「投高打低」が顕著だったが、三塁手で突出した成績を残した選手も少なかった。ベストナインは誰の手に渡るだろうか。

 今季主に三塁で出場し、規定打席に達したのは2選手。オリックス・宗佑磨内野手は三塁で113試合に先発し、打率.245(リーグ17位)、2本塁打、OPS.622。同101試合のロッテ・安田尚憲内野手は.238(同19位)、9本塁打、OPS.678だった。

 三塁で次に先発が多かったのはソフトバンク・栗原陵矢外野手で93試合。打率.239、13本塁打、OPS.690の成績を残したが故障離脱してしまった。これに続くのが日本ハム・清宮幸太郎内野手で99試合に出場(三塁で87試合に先発)し、.244、10本塁打、OPS.734をマークしている。

 次に三塁での先発が多かったが西武・佐藤龍世内野手の56試合。比較対象になるのは宗、安田、栗原、清宮として、セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータで4選手の数値を見ていく。

 リーグの平均的な打者に比べてどれだけチームの得点を増減させたかを示す指標「wRAA」で清宮は4人中トップの9.1。栗原が1.8、安田が0.3、宗が-4.9となっている。打撃傑出度とされ、リーグ平均の打者を100として打席あたりの得点創出の多さを表す「wRC+」でも、清宮が123でトップ。栗原が105、安田が94、宗が90で続いている。

 ちなみに守備で比較すると、守備全般での貢献を示す「UZR」は栗原が9.6でトップ。安田が0.6、宗が-3.2、清宮が-3.9となっている。過去2年は宗が受賞したパの三塁ベストナイン。果たしてどんな結果になるだろうか。

(Full-Count編集部)

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