9年ぶり日本Sへ…阪神の“切り札”は23歳 対広島で衝撃数値、チームトップの「169」

阪神・森下翔太【写真:矢口亨】
阪神・森下翔太【写真:矢口亨】

森下翔太は対広島のOPS.933、得点創出の多さはチームNo.1

 阪神と広島が激突するセ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは18日から甲子園で行われる。両チームの今季対戦成績は阪神の15勝9敗1分。ドラフト1位・森下翔太外野手も貴重な働きを見せ、打撃での得点貢献ではチーム1の数字を叩き出している。

 23歳のドラ1ルーキーは今季、94試合出場で打率.237(333打数79安打)、10本塁打、41打点、OPS.691をマークした。中でも広島戦に限ると、成績は.328、3本塁打、14打点、OPS.933。セ5球団との対戦の中で打率、打点、OPSは最も高い数字になっている。

 セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、打撃での得点貢献を平均基準で指数化した指標「wRC+」で、森下は広島戦の数値でチームトップの169をマークしている。

「wRC+」は打席あたりの得点創出の多さを評価する指標で、平均的な打者を100としている。森下は平均的打者の「1.69倍」の効率で得点を生産している。続くのは近本の「166」で、大山は「146」、佐藤輝は「131」となっている。

 ただ、“不安材料”も。森下の甲子園での成績は打率.180(133打数24安打)、4本塁打、15打点、OPS.545。なぜか本拠地では打てていない。大舞台で、相性の良い広島を相手に打棒が炸裂するか。2014年以来9年ぶり日本シリーズ進出へのキーマンになりそうだ。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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