阪神での防御率2.92→5.82に“大幅悪化” モイネロ代役わずか1試合…鷹助っ人の明暗
■昨オフに阪神から移籍してきたガンケルは、防御率5.82で未勝利に終わった
ソフトバンクが、またしても劇的な敗北で涙を飲んだ。16日にZOZOマリンで行われたCSファーストステージのロッテ戦で、延長10回に3点差をひっくり返されて逆転サヨナラ負け。特に、守護神のロベルト・オスナ投手の活躍が光ったが、助っ人投手陣にとっては明暗が分かれるシーズンになった。
昨オフにロッテから移籍してきたオスナは、前評判に違わぬ投球を披露した。メジャーではアストロズ時代の2019年に最多セーブに輝いた超大物という実績通りに、今季49試合に登板して3勝2敗、26セーブ12ホールド、防御率0.92の好成績を残した。WHIPも0.69と、走者をほぼ許さない支配的な内容だった。
一方、シーズン途中までブルペンを支えたものの、まさかの誤算となってしまったのが、リバン・モイネロ投手だった。7年目の今季、27試合に登板して3勝0敗、13ホールド5セーブ、防御率0.98。しかし、左肘の手術のため7月1日を最後に戦線を離脱し、そのまま最後まで帰ってくることは叶わなかった。
そして、モイネロの代役候補として7月28日に加入したダーウィンゾン・ヘルナンデス投手は、ベールを拭ぐ前にシーズン終了となってしまった。1軍での登板は8月23日のロッテ戦(ZOZOマリン)のみで、1イニング持たず2失点。メジャー通算91登板、18ホールドの実績はあったが、防御率27.00で1年目を終えた。
また、米ドラフト会議で1巡目(全体8位)指名を受けながら、2019年にメジャーリーグを経ずにソフトバンクに入団したカーター・スチュワート・ジュニア投手は、大器の片鱗を見せた。5年目で自己最多となる14試合に先発し、3勝6敗、防御率3.38。四球の多さには課題を残したが、まだ23歳と今後に期待だ。
最後は、昨オフに阪神から移籍してきたジョー・ガンケル投手。阪神での3年間では64試合に登板(42先発)して16勝12敗、防御率2.92と故障もあって登板はやや少ないものの、投げた試合では安定感を見せていた。しかし、今季は1軍登板わずか5試合に終わり、0勝1敗、防御率5.82と大きく期待を裏切った。
(Full-Count編集部)