中嶋監督が宙に舞った9・20、佐々木朗は自己最速 オリvsロッテ…京セラの戦いを回顧
佐々木朗は自己最速の165キロをマーク、宮城との息詰まる投手戦も
オリックスとロッテが激突する「2023 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージが18日午後6時、京セラドームで開幕する。今季の対戦成績はオリックスの15勝8敗2分。京セラドームでの試合に限っても、オリックスは9勝3敗1分と圧倒している。同球場での両チームの対戦を振り返る。
4月28日からの3連戦はオリックスの2勝1敗。初戦はロッテ・佐々木朗希投手が先制点を与えるも、自己最速の165キロを計測するなど7回8奪三振3失点。藤原恭大外野手、藤岡裕大内野手の適時打で追いつき、延長10回の山口航輝外野手の犠飛が決勝点になった。2戦目と3戦目はオリックスが連勝。29日は山本由伸投手が6回1失点。1点差を守りきった。30日の試合は再び延長戦に。11回2死から紅林弘太郎内野手が二塁打で出塁し、若月健矢捕手の適時二塁打で今季初サヨナラ勝利を飾った。
6月の2試合はオリックスが連勝した。27日は宮城大弥投手が8回を3安打無失点、佐々木朗も7回を5安打1失点(自責0)と同学年の2人が投手戦を展開。ロッテは9回2死から山口の同点適時打で追いつくも、その裏に森友哉捕手が益田直也投手からサヨナラ本塁打を放った。28日は10-0でオリックスの完勝。3年目右腕、山下舜平大投手が6回無失点、頓宮裕真捕手と杉本裕太郎外野手が、ともに本塁打を含む3安打の活躍だった。
7月は1勝1敗。11日はレアンドロ・セデーニョ内野手の満塁本塁打で先制したオリックスが1点差で逃げ切る。12日はロッテが雪辱。角中勝也外野手が逆転2ランを含む2安打3打点と活躍し、佐々木朗希投手は7回14奪三振1失点の快投を見せた。
9・20決戦はオリックスが集中打で逆転…3連覇を達成した
8月は2勝1分。25日はオリックスが6回に西野真弘内野手と中川圭太内野手の連打で逆転し、小木田敦也投手ら中継ぎ陣が1点差を守った。山下と西野勇士投手の投手戦となった26日は0-0で引き分けたが、オリックスに優勝マジック「24」が点灯した。27日は森と頓宮の連打で試合をひっくりし、東晃平投手も6回途中2失点の力投。チームは今季最多の8連勝を飾った。
9月はオリックスが2連勝。19日は先制したオリックスが杉本、セデーニョ適時打でリードを広げ、優勝へのマジックを「2」にした。オリックスが勝てば優勝の20日は2点ビハインドで折り返したが、7回2死から猛反撃。杉本の適時打で1点を返し、なおも2死1、2塁から4者連続適時打。打者一巡の猛攻で一気に逆転し、3連覇を達成した。ロッテは山崎福也投手を攻め立て5回途中で引きずり下ろす。先発のルイス・カスティーヨ投手も6回途中無失点と試合を作ったが、中継ぎ陣がオリックス打線に畳みかけられた。
10月は4日に対戦。ロッテは2点を追う7回に代打の角中、藤岡の連続適時二塁打で逆し、9回に登板した澤田圭佑投手が古巣相手にセーブを挙げた。苦戦した京セラドームで一矢報いた。
1点を争う試合が多かった京セラドームでのオリックス対ロッテ。1勝のアドバンテージを有するオリックスが、レギュラーシーズン同様に本拠地で強さを発揮するか。ロッテはCSファーストステージのように最後まで諦めない姿勢で結果につなげたい。
(「パ・リーグ インサイト」菊地綾子)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)