ヌートバーから贈られたお宝に「マジで!」 対面ならずも感激…電撃観戦の舞台裏
オリックス・杉本裕太郎外野手、ヌートバーからのサインボールに「家に飾ります!」
■オリックス 8ー5 ロッテ(18日・京セラドーム)
熱戦を終えたばかりの“ラオウ”が、高々と右拳を突き上げた。オリックスの杉本裕太郎外野手は18日、ロッテとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦(京セラドーム)に「5番・左翼」でスタメン出場し、4打数1安打1打点の活躍でチームの勝利に貢献した。そんな杉本が「マジで? よっしゃー!」と叫んだのは、ゲームセットの直後だった。
予想外のサプライズが待っていた。この日は“お忍び”でカージナルスのラーズ・ヌートバー外野手が京セラドームへ電撃観戦に訪れた。試合開始前に“一報”を聞いた杉本は「マジか! 観に来てくれてうれしいな」と喜びながら「もらえたら、サインボールを……」とチームスタッフに願いを託した。
超満員の本拠地でお立ち台に上がった直後、再び“ラオウ”は「昇天ポーズ」を披露した。試合前に願っていたサインボールが手元に届き「家に飾ります!」と少年のように喜んだ。
ヌートバーは26歳で杉本は32歳。今春、6歳下のプレーヤーから感動をもらった。「歳下ですけど、WBCを見てファンになったんです。熱い部分が根底にあるので」と惚れ込んだ。
ヌートバーは3月に開催されたWBCで日本代表の一員として出場。侍ジャパン初の日系メジャーリーガーは、大会全試合で1番打者を任され、優勝に貢献した。出塁した際に披露する「ペッパーミル・パフォーマンス」でも、ファンの心を掴んだ。
杉本もファンを大切にし、本塁打を放った際に披露する「昇天ポーズ」で球場の一体感を生む。「ヌートバーに会うことはできなかったけど、本当にありがとうございますと伝えたいです」。“記念球”を大切そうに両手で受け取り、感謝の言葉を忘れなかった。