中田翔、FA権行使を「真剣に考えたい」 スタメンへ強い思い「代打は全くない」

秋季練習に参加した巨人・中田翔【写真:小林靖】
秋季練習に参加した巨人・中田翔【写真:小林靖】

ファンから残留を願う声も「真剣に考えたいです。もちろん残るという意味でもね」

 巨人の中田翔内野手は19日、ジャイアンツ球場で行われた秋季練習に参加した。海外フリーエージェント(FA)権について、「真剣に考えたいです。もちろん残るという意味でもね。今いろんなことを考えています」と語った。

 昨オフに3年契約を結んだが、毎シーズンオフに契約を破棄できる権利(オプトアウト)を持っている。14日には「僕一人ではない。家族とも相談しながら、もちろん考えていきたいです」と語っていた。中田は「(家族と)まだしっかり話せていない。(決断は)早いに越したことはないんでしょうけど。野球人生を全うする場所なので」と言葉を選びながら語った。

 チームでは秋広ら若手が台頭。今季終盤では坂本が三塁を守り、岡本が一塁を守る試合もあった。中田自身は外野でのプレー経験もあるが、「ずっとプライドを持って一塁をやってきたので、できれば一塁で出たいけども。もちろん試合に出られるに越したことはないので。やれと言われたら何でもやる覚悟でいます」。一方で、代打での出場については「代打でという気持ちは正直全くないというか。代打は代打で難しい。代打って本当に違うスポーツだと思っている」とキッパリ言い切った。

 ベテラン組で、秋季練習は自主トレとなっている。ファンから「来年もよろしくお願いします」と声をかけられ、右手を挙げて応える場面があった。「スターティングメンバーに自分の名前があればと思いますし。ダメだったら切られる世界なので。それは当たり前のこと。DHでも守備つくでも、試合に出たいなという気持ちは強いですけどね」と、試合出場への強い思いを口にした。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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