甲子園でアルバイト…いつかは「始球式を」 SNS大バズリ、“振り向き美女”の野望
女優、モデルとして活躍する青野楓さんが目指す地元・甲子園での始球式
大勢の観客の中で、誰も投げていないまっさらなマウンドに立つーー。“野球女子”としても活躍する女優、モデルの青野楓さんは昨年、SNSに載せた「振り向きキャッチャー」の動画で一躍話題になった。高校卒業後、芸能界を志し上京した青野さんにあったのは、もう一つの夢。「いつか始球式をやりたい」。
フレーミングをこなした後、振り向いてニッコリ。インスタグラムのリールで2000万回再生を記録した青野さんは、兵庫・伊丹市で生まれた。同郷は巨人・坂本勇人内野手、楽天・田中将大投手らで、弟も野球をしており、自身も中学からソフトボール部に所属した。当時は「ギャルのチームでした」。突然練習にチームメートが来なくなることもあったが、それでもソフトボールの楽しさにのめりこんでいった。
高校では部活動には所属しなかったが、野球との縁は切れることはなかった。放課後と夏休み、春休みは地元から近かった甲子園球場でアルバイト。名物「甲子園カレー」を売っていた。自身は「野球は見るより、プレーする派」だったが、阪神の応援の盛り上がりや高校球児の熱気を感じるにつれて、徐々に「見る野球」にも興味を持った。そんな中で自分も「投げてみたい」ーー。そう思うようになった。
野球の投手は未経験。友人に教わりながら練習をこなし、徐々にうまくなっていった。しかし、映画の共演者が始球式に呼ばれる一方で、自分は声がかからず。「うらやましい気持ちが強いですね。私もやってみたいとずっと思っています」と本心を明かす。
SNS投稿も“アピール”の一環だった。「野球をやっていて、ずっと携わりたいなと思っていて。その中で、投稿してみようと。もともとは空手の動画を上げていたのですが、空手で(フォロワーが)伸びて、野球でさらに伸びました」。世界中からコメント寄せられ、日本でも「動画見ているよ」と声をかけられることが多くなった。
女優やモデルの始球式では、ストライク投球を投げると、歓声が地鳴りのようなどよめきに変わることがある。ファンをあっと驚かせる準備はできている。目標へ向かい、日々練習を積み重ねる。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)