“3人が戦力外”岐路に立つ15年ドラ1組 3球団競合、くじ勘違いから8年…陥った苦境

阪神・高山俊、広島・岡田明丈、ソフトバンク・高橋純平(左から)【写真:小林靖、荒川祐史、藤浦一都】
阪神・高山俊、広島・岡田明丈、ソフトバンク・高橋純平(左から)【写真:小林靖、荒川祐史、藤浦一都】

ソフトバンクの高橋純平、阪神の高山俊、広島の岡田明丈に戦力外通告

 ソフトバンクは22日、高橋純平投手ら7選手に、来季の支配下契約を結ばない旨を通達したと発表した。2015年ドラフト会議で3球団競合の末、ソフトバンクが交渉権を獲得して注目を集めたが、8年間で56試合の救援登板にとどまった。この年のドラフト1位では、今オフに阪神の高山俊外野手と広島の岡田明丈投手も戦力外になり、岐路に立たされている。

 県岐阜商のエースとして甲子園でも活躍し、高校日本代表「侍ジャパン」にも選出された逸材だった高橋純。ソフトバンク、中日、日本ハムの3球団から指名を受け、ソフトバンクが交渉権を獲得した。2017年に1軍デビューを飾ると、2019年には45試合に登板して3勝2敗17ホールド、防御率2.65の好成績。しかし、その後は故障もあって2021年に10試合に登板したのみに終わっていた。

 高山は、阪神とヤクルトの2球団の競合。ヤクルトの真中満監督が当たりくじと間違えてガッツポーズしたことを覚えているファンも多いだろう。阪神が交渉権を獲得すると、1年目から134試合に出場して打率.275をマークして新人王。しかし、その後は徐々に出場機会を減らして今季の1軍出場はなかった。

 岡田は大商大から広島入りし、2017年には24試合に登板して12勝5敗、防御率4.00の成績で連覇に貢献した。しかし、翌2018年はリーグワーストの自責点78を記録すると、その後は故障もあって登板数を減らしていった。この年のドラフト1位では、他にも西武の多和田真三郎投手が2021年、巨人の桜井俊貴投手が2022年に戦力外通告を受けている。

 岐路に立つ選手の一方、花開いた選手もいる。オリックス1位の吉田正尚外野手は昨オフ、ポスティングシステムを利用してレッドソックスに移籍。1年目からレギュラーとして活躍した。DeNAの今永昇太投手は今季、最多奪三振のタイトルを獲得。WBCでの快投もあり、メジャーからも注目を集める。日本ハムの上原健太投手は、19試合に登板して防御率2.75。苦しんだ大器がきっかけを掴んでいる。

(Full-Count編集部)

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