“実績組”戦力外で支配下指名ゼロ…消えゆく鷹の13年ドラフト 残るはノーノー右腕のみ
育成1位の石川柊太は8月の西武戦でノーノー達成
ソフトバンクは22日、森唯斗投手、上林誠知外野手らと来季の支配下契約を結ばないことを発表した。2人はそれぞれ2013年のドラフト2位と4位でプロ入りした同期。同年のドラフトでは、支配下入団はすべてチームを去り、残りは育成1位の石川柊太投手のみとなった。
森は三菱自動車倉敷オーシャンズから入団。1年目から58試合に登板するなど中継ぎでフル回転し、2018年からは守護神に。同年は37セーブで最多セーブのタイトルを獲得した。今季から先発転向したが、6試合登板で2勝3敗、防御率4.60に終わった。上林は仙台育英高から入団。2018年には全143試合に出場し、打率.270、22本塁打を放つも、近年は故障に苦しんだ。
同年のドラフト1位は加治屋蓮投手。JR九州から入団し、2018年には72試合に登板し31ホールドを記録した。しかし、翌年以降は出場機会が減り、2020年オフに戦力外に。阪神が契約を結ぶと、今年は51試合に登板し16ホールド、防御率2.56でリーグ優勝に貢献した。ドラフト3位入団の岡本健投手は2016年に1軍デビューしたが、2019年は甲斐野央投手や高橋純平投手の台頭で1軍登板なし。通算50試合で2勝1ホールド、防御率3.42だった。
育成ドラフトでは石川が2度の2桁勝利を挙げるなど、通算49勝をマーク。今季は8月18日の本拠地・西武戦でノーヒットノーランを達成したが、4勝8敗と大きく負け越した。育成3位入団の曽根海成内野手は2017年に支配下契約を結ぶと翌2018年に広島へトレード移籍。通算259試合に出場している。また、育成2位の東方伸友投手、同4位の張本優大捕手は1軍出場なしで現役を引退した。
(Full-Count編集部)