10年以上は4球団…日本シリーズから遠ざかる現状 最長は15年、止まらない低迷

楽天・石井一久監督、西武・松井稼頭央監督、中日・立浪和義監督(左から)【写真:荒川祐史】
楽天・石井一久監督、西武・松井稼頭央監督、中日・立浪和義監督(左から)【写真:荒川祐史】

最も遠ざかっているのは西武、2008年以来15年間も進出できていない

 今年の日本シリーズは、59年ぶりに関西勢同士の対戦となることが大きな話題となっている。オリックスは3年連続、阪神は2014年以来9年ぶりの大舞台となる。一方、頂上決戦とは長らく縁のない球団も。ここでは、オリックスと阪神を除いた10球団の、最後に進出した日本シリーズを振り返ってみたい。

 今季は5位に終わってしまったヤクルトだが、2021、2022年と2年連続で進出し、2021年には日本一も達成している。どちらもオリックスとの対戦で2022年はリベンジを果たされた形になった。2019、2020年はソフトバンクと巨人の対戦だったが、ともにソフトバンクが勝ち、2017年から4連覇を達成した。

 2018年にソフトバンクと対戦したのは広島だ。2016年からリーグ3連覇と黄金期を迎えていたが、2017年はクライマックスシリーズでDeNAに敗れて日本シリーズ進出を逃すなど、日本一に手がとどかなかった。2016年にその広島を破って日本一になったのが大谷翔平を擁した日本ハムだが、進出はこれが最後だ。

 星野仙一監督が率いた楽天が、球団創設9年目にして悲願の日本一に輝いたのは2013年だ。東日本大震災から2年での頂点は大きな感動を呼んだが、この1回きりのまま10年が経過した。中日は2010、2011年に2年連続で進出したのが最後。落合博満監督の下、8年間で5度も進んだが、その後は低迷が続いている。

 2010年にその中日を破り、日本一になったのがロッテ。2005年にも日本一になったが、どちらもクライマックスシリーズからの下克上で、レギュラーシーズン1位は1974年まで遡る。そして最も遠ざかっているのは西武。2008年に巨人を4勝3敗で下して日本一になって以来、15年間進出できていない。2018、2019年にリーグ優勝を果たすも、クライマックスシリーズで敗れて日本シリーズ切符を逃した。

(Full-Count編集部)

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