巨大戦力の中でいきなり46登板 “1球白星”にCSでの悔し涙…波瀾万丈の鷹ドラ2右腕

ソフトバンク・大津亮介【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・大津亮介【写真:荒川祐史】

鷹のドラ2・大津は46登板で2勝13ホールド…CSロッテ戦では悔し涙を流した

 ソフトバンクは今季71勝69敗3分けで3位。大型補強を敢行もオリックスにリーグ3連覇を許し、藤本博史監督が退任した。では、昨年のドラフトで指名したルーキーたちは躍動しただろうか。今季の働きを検証する。

 ドラフト2位の大津亮介投手はオープン戦で5試合無失点とアピールに成功。開幕1軍をつかんだ。プロ初登板は4月1日のロッテ戦で、わずか8球で3者凡退に抑えた。初勝利は6月18日の阪神戦だった。0-0の6回1死一、二塁で登板し、1球で併殺に打ち取ると、直後に味方が先制。白星が転がり込んできた。1軍登録抹消は夏場の1度のみ。1年目を46試合、2勝0敗13ホールド、防御率2.43の成績で終えた。

 ロッテとの「2023 パーソル クライマックスシリーズ パ ファーストステージ」では忘れられない経験をした。1勝1敗で迎えた第3戦の延長10回裏、藤岡裕大内野手の3ランで同点に追い付かれた場面でマウンドへ。2死を奪ったものの、岡大海外野手の安打、そして安田尚憲内野手にサヨナラタイムリーを許した。涙に沈む幕切れとなったが、苦い経験も糧にして来季につなげたい。

 高卒ドラフト1位・イヒネイツア内野手は7月に左親指を骨折。手術を受けたが、3軍戦に出場した。ドラフト3位・生海外野手はウエスタン・リーグで69試合に出場し、8本塁打。7月22日のロッテ戦で1軍初昇格し、「7番・右翼」で即スタメン、初安打も記録した。10月のファーム日本選手権では4番でスタメン出場し、4打数4安打と活躍。日本一に貢献している。

 育成ルーキーでは3位・木村光投手がウエスタン公式戦で17試合に登板。7月に支配下登録された。13位の西尾歩真内野手は70試合に起用され、ファーム日本選手権も「9番・遊撃」で出場している。

(「パ・リーグ インサイト」菊地綾子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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