西武が抱える絶望的な「70」 1位は左腕指名公表も…4年連続12球団ワーストの“穴”

西武・松井稼頭央監督【写真:矢口亨】
西武・松井稼頭央監督【写真:矢口亨】

1位は國學院大・武内を指名すると公表

 西武は24日、26日に行われるドラフト会議で國學院大の左腕、武内夏暉投手を1位指名すると公表した。渡辺久信GMは「左の先発をもう少し厚くしたいと考えている」と語ったが、チーム的には外野手の“打力不足”が顕著な状態が数年続いている。

 チーム防御率は2.75で阪神、オリックスに次いで12球団3位。一方でチーム打率は.233は12球団ワースト2位だ。セイバーメトリクスの観点から分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、OF(外野手)のwRC+(打撃での得点貢献)は球界ワーストの70に沈んでいる。今季に限らず、西武は2020年から同指標が12球団ワーストとなっている。

 同6位だった2018年には秋山翔吾外野手や、外野でもプレーした外崎修汰内野手がいたが、2019年オフには秋山がチームを去り、栗山巧外野手の外野での出場減もあって、近年は大幅に数値を下げている。

 昨年は蛭間拓哉外野手を1位で指名したが、まだまだこれからの選手。ドラフトではどのような指名戦略をとるのか。下位からの脱出に向けて、外野手の打力を求めたいところだ。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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