“プロ予備軍”の大学代表で4人が指名漏れ 7人ドラ1の活況も…届かなかった吉報

険しい表情で指名を見つめる明大・蒔田稔【写真:荒川祐史】
険しい表情で指名を見つめる明大・蒔田稔【写真:荒川祐史】

九共大・木村、明大・蒔田、関大・有馬、早大・熊田が指名漏れ

「2023 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が26日に行われ、東都大学野球リーグから史上最多7人の1位指名が生まれるなど、大学生が豊作だった。今年の大学日本代表「侍ジャパン」からも7人の1位指名が誕生した一方で、4人が志望届を提出しながら指名漏れとなった。

 今年、7月に日米大学野球選手権で出場した侍ジャパンの4年生21人の中で、プロ野球志望届を提出したのは、19人だった。慶大・宮崎恭輔捕手、亜大・天井一輝外野手は社会人へ進む選択をした。国学大・武内夏暉投手が西武、青学大・常廣羽也斗投手が広島、下村海翔投手が阪神、亜大・草加勝投手が中日、東洋大・細野晴希投手が日本ハム、桐蔭横浜大・古謝樹投手が楽天、明大・上田希由翔内野手がロッテから1位指名を受けた。

 19人中、指名を受けたのは15人。日本ハムは1位から3位、ソフトバンクは、2位から4位までの3人が大学日本代表からの選出だった。一方で、漏れたのは4人。九共大・木村仁投手、明大・蒔田稔投手(合宿中に追加招集)、関大・有馬諒捕手、高校時代にも代表に選出された早大・熊田任洋内野手は最後まで名前が呼ばれなかった。蒔田は明大でプロ野球志望届を提出した4人の中で唯一指名漏れ。今後は社会人に進む意向で「実力不足」と声を絞り出した。

 一番下位での指名となったのは、青学大・中島大輔外野手。常廣、下村が早々と名前が上がる中、呼ばれたのはドラフト開始から1時間半後。楽天6位で指名がかかるとどよめきが沸き起こった。「ほっとしました」。指名漏れの可能性も頭によぎっていたというが、安どの表情を浮かべていた。

 大学日本代表は世代トップが集まる場所である一方で、選出されていなかった中大・西舘勇陽投手(合宿には参加)が巨人から1位指名を受けるケースも。逸材が揃う19人の中でも明暗が分かれる形となった。

(Full-Count編集部)

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