「成功した例はほとんどない」 高評価の一方で…米スカウトが見た山本由伸の“懸念点”
今オフ、ポスティングでのメジャー移籍が噂されている
今オフ、ポスティングでのメジャー移籍が噂されているオリックスの山本由伸投手に熱視線が送られている。米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」ではメジャーのスカウトが何年も前から山本を視察してきたことに言及。「彼がポスティングされたら、契約するための熱、そして、彼に費やされる金額は相当なものになるだろう」と伝えた。
山本は2021年、2022年と沢村賞、パ・リーグMVPをともに受賞。今季も16勝6敗、169奪三振、防御率1.21、勝率.727で史上初の3年連続投手4冠(最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率)を獲得。リーグ3連覇に貢献した。
記事内では、メジャー球団のスカウトの談話を紹介。ナ・リーグ球団のスカウトの1人は「彼は多くの武器を持っている。パワー、センス、才能……。彼はそれらを上手く生かすことができる。彼はNo.2かNo.3の先発投手になるだろう」と話した。
スカウト陣は一貫してメッツ・千賀滉大投手より高い評価をしているという。一方で、気になるのは身長178センチ、体重80キロの体格のようだ。「彼のような身長と体重の右腕がMLBで長期的に成功した例はほとんどない」と書かれたが、ア・リーグのスカウトは「彼は特別だ」「(山本のような体格の選手が)それほど多くないので懸念はあるが、彼の投げる球は十分に素晴らしい。それ(体格)が、問題になることはないのではないか」と不安を一蹴した。
「彼はビッグマネーを勝ち取ることができる選手だ」と環太平洋でのスカウト経験が豊富なナ・リーグの関係者は明かしている。「怪我もなく、超耐久性もある。彼の可能性は無限大だよ」。契約は2億ドル(約300億円)を超えるとも言われている。25歳と若さも魅力の右腕を、どの球団も虎視眈々と狙っている。
(Full-Count編集部)