山本由伸や今永昇太にはない“魅力” 上沢直之を評価する米メディア「信頼できる先発」
ポスティングでのメジャー挑戦を表明した上沢を現地メディア分析
日本ハムの上沢直之投手は28日、ポスティングシステムを利用してメジャーリーグに挑戦することを表明した。日本ハムでは通算173試合に登板し70勝62敗、防御率3.19とエース格として奮闘してきたが、実際に海の向こうではどのように評価されているのだろうか。米メディアが、それぞれの「上沢評」を論じている。
米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」では、28日(日本時間29日)に公開した記事で、マーク・ポリシュク記者が上沢について特集。2014年の1軍デビューから今季を含めて3度の球宴出場を果たし、2019年は左膝骨折による離脱があったものの、直近3シーズンも152投球回以上をマークするなど「実績と耐久性の面で信頼できる先発に成長した」と綴り高評価を与えている。
また、米メディア「Mets Merized Online」のジャック・マーコスキー記者も同日公開の記事の中で、「日本ハムでのキャリア9年間、ローテーションを守り成功を享受した」と同様に評価。「イニングイーター(多くのイニングを消化できる投手)」であり、制球力と耐久性が生命線だと右腕の特徴を記し、「球速と空振りを奪う能力の欠如」はあるものの、「メジャーで投げられるポジションはあるだろう」と言及した。
オリックス・山本由伸やDeNA・今永昇太らMLB挑戦が目される他の投手ほどの注目度はないものの、その分「恐らく大型契約は必要としないだろう」とはポリシュク記者。“お得”ながらも堅実に投げることができるその魅力が、市場での興味を集める可能性もありそうだと分析している。
(Full-Count編集部)