王貞治氏、大谷翔平が「なぜ打てるのかを研究してほしい」 鷹の秋季キャンプ前に訓示
「メジャーの速いピッチャーから打てるのは、打席の中で準備ができているから」
ソフトバンクは1日、2日から始まる秋季キャンプに向けて野手陣がキャンプ地の宮崎入りした。宮崎入り後に行われたミーティングで王貞治球団会長はエンゼルスの大谷翔平投手を引き合いに「別次元の選手という考えは捨てて、なぜ打てるのかをもっと見て研究してほしい」と訴えた。
今秋のキャンプは野手が宮崎、投手がファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」で練習する初の縦割り分離キャンプで行われる。野手はリハビリ組を除く支配下選手、育成選手が一堂に宮崎に介して練習に励むことになるだけに、王会長は「プロ野球の世界は技術があるかないかで変わってくる。このキャンプでは、自分の技術を磨いて欲しい。そのためには、自分が『主』であることを念頭に、うまくコーチを使ってレベルアップして欲しい。また、自分がどう考えてるかを積極的に表して欲しい。その表してくれたものに対しては、自分をはじめ監督・コーチ陣は誠意を持って応える」とゲキを飛ばした。
また、王会長は「大谷選手はメジャーの速いピッチャーから打てるのは、打席の中で準備ができているから。日本やメジャーのトップバッターは別次元の選手という考えは捨てて、なぜ打てるのかをもっと見て研究して欲しい。そして、自分との差をこのキャンプ中に突き詰めて、自分の今後のキャリアに生かして華を咲かせそう」とも語る。世界のトッププレーヤーとなった大谷を話題に出し、意識改革の必要性を訴えた。
王会長に続き、訓示を述べた小久保裕紀新監督は「1〜4軍のコーチが全員いるので、選手はコーチを使ってうまく個々の能力を上げていって欲しい。参加している選手は、チームの勝利に貢献するために取り組むという考えを、このキャンプでは一旦捨てて、まず個々の能力を上げて、プロの世界で戦える自分の城を築けるように取り組んで欲しい」と語った。
(Full-Count編集部)