“源田超え”26歳に、森の穴埋める2年目 連続受賞組に黄色信号…パGG賞のポイントは?
ゴールデン・グラブ賞は10日に発表、パは77人が候補に
その年、もっとも卓越した守備を見せた選手に贈られる「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の候補者が発表され、パ・リーグでは77人が候補に選ばれた。ここでは今季のパ・リーグの注目ポイントを客観的数値でプロ野球の分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)の指標を参考に占う。
パ・リーグで連続受賞が最も長いのはソフトバンクの甲斐拓也捕手で、捕手部門で6年連続で受賞している。しかし、守備全般での貢献を示す「UZR」に着目すると、候補者の中で1位は西武・古賀悠斗捕手。また、古賀は盗塁阻止率でも12球団トップの.412と好成績を残しており、甲斐の牙城を崩すことができるだろうか。甲斐はパ捕手最多の1096回2/3を守っており、捕逸はわずか1。一方で古賀は747回の出場でパ最多の4を記録している。オリックス・若月健矢捕手は746回1/3で捕逸1個と優秀で、票が分かれそうだ。
また、甲斐に続き遊撃手部門で5年連続で受賞している西武・源田壮亮内野手にもライバルの存在が。楽天・村林一輝内野手は今季、遊撃を中心に捕手を除く内野全ポジションを守った。遊撃でのUZRは源田の8.6に迫る7.7。イニング数で見ると、1000イニングあたりは源田の10.0に対し、12.3と上回る。
候補者が一番少ないのは一塁手部門で、わずかに4人。ロッテ、日本ハムは不在だった。指標でみると西武のデビッド・マキノン内野手がUZR6.1とトップに立っている。また、外野手部門は左翼でソフトバンク・近藤健介外野手がUZR14.3、日本ハム・松本剛外野手がUZR12.3と高数値。右翼では日本ハム・万波中正外野手が13.6と圧倒している。一方、中堅を400イニング以上守った選手ではソフトバンク・周東佑京内野手の7.7が最高。守備率では楽天・辰己涼介外野手が.997でトップだった。
候補者の最多は楽天の18人で最少は西武の10人。プロ野球取材歴5年以上の新聞社、通信社、放送局の記者による投票で選出され、今年の受賞者は10日に発表される。
(Full-Count編集部)