巨人へトレード、今オフは2選手に戦力外…最多勝の裏で打率0割台も 元新人王の明暗

楽天・田中和基、阪神・高山俊、ソフトバンク・高橋礼、ロッテ・石川歩(左から)【写真:荒川祐史、小林靖】
楽天・田中和基、阪神・高山俊、ソフトバンク・高橋礼、ロッテ・石川歩(左から)【写真:荒川祐史、小林靖】

2019年新人王の高橋礼が巨人へトレードとなった

 ソフトバンクは6日、高橋礼投手、泉圭輔投手がアダム・ウォーカー外野手との2対1のトレードで巨人に移籍すると発表。高橋礼は2年目の2019年に12勝を挙げて新人王に輝いていた。これで今オフは、3人の元新人王の去就に動きがあった。

 高橋礼は2020年には中継ぎで52試合に登板したが、その後は不振に陥り、今季は5試合の登板で防御率10.80に終わった。トレードが発表されると、報道陣には、泉との会話を明かし「お互いこっちで出場機会を失ってるんで『大チャンスだ』って話していました」と語った。

 今季、同じ新人王獲得者では、阪神の高山俊外野手とロッテの石川歩投手が戦力外となった。高山は2016年に136安打をマークも、年々出場機会を減らしていた。通算76勝の石川歩は10月24日に右肩の手術を受けており、球団は育成契約を打診する見込みだ。

 他の現役選手では、楽天の田中和基外野手は今季95試合に出場も、打席数はわずか41。打率.088、2本塁打3打点に終わった。広島の野村祐輔投手も年々登板数を減らしており、今季は自己ワーストの6試合の登板。31投球回で防御率1.16と好投は見せていただけに、来季の巻き返しに期待がかかる。昨年受賞の巨人・大勢投手は登板数を減らし、27試合で防御率4.50だった。昨季60試合登板の西武・水上由伸投手も中盤以降復調したが、結果的に23試合と登板数を減らした。

 DeNAの東克樹投手は、2018年の新人王獲得以降調子を落としていたものの、今季は16勝3敗、防御率1.98と大活躍。最多勝と最高勝率に輝いた。他にも西武・源田壮亮内野手、ロッテ・益田直也投手、ソフトバンク・和田毅投手らは長年チームを支えている。新人王に輝いても、その後の活躍は保障されていない。歩む道のりは様々だ。

(Full-Count編集部)

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