大谷翔平の手術で異変…“敏腕代理人”が読むFA市場 最有力ド軍は「DHを埋めないと」
吉田正尚や藤浪晋太郎を担当するスコット・ボラス氏
多くの大物メジャーリーガーや吉田正尚、藤浪晋太郎ら日本人選手の代理人を務め、“敏腕代理人”として知られるスコット・ボラス氏が、米アリゾナ州スコッツデールで行われているGM会議で報道陣の取材に応じた。今オフのFA動向について、大谷翔平投手(エンゼルスFA)がいない先発投手の需要が「今まで見たなかで、最高級」と語った。
大谷は今季10勝を挙げ、2年連続で2桁勝利を達成するも、右肘手術で投手として来季全休が確実となっている。投手としてFA市場に出ないことの影響を問われ、「スネル、モンゴメリー、リュ、マエダ、マナイア、パクストンの需要が随分増えた」と説明。先発投手全体の需要が増えたと分析し、各球団の先発に対する興味が「今まで見たなかで、最高級」と語った。
来季は打者専念となるも、FA最大の注目である大谷の争奪戦の行方については「最高級に資金を投入する気があるチームが、(狙った)選手を獲得できなかったとしても、投手やポジションの違う選手の獲得に切り替えることは可能だ」と言及。獲得競争に敗れたとしても、選択肢の多さを強調するにとどめた。
大谷獲得の最有力と言われているドジャースについては、FAになった指名打者のJD・マルティネスの動向次第と前置き。「その2人(大谷とマルティネス)かそれ以外の選手でDHを埋めないといけない」と推測し、「JD・マルティネスがショウヘイ(の契約)が決まる前に契約することはあり得るし、ショウヘイの契約が先に決まることだってあり得る。なぜなら、彼らの獲得レースに参戦しないチームがいるからだ」と言葉を濁した。
(Full-Count編集部)