イチロー氏が明かした“意外な事実” あぐらもできず…オリ入団時は「ワースト3」
オリックス入団時は体の硬さがチーム「ワースト3だった」イチロー氏
マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が意外な事実を明かした。50歳になった現在でも股割りができるほど体の柔らかいイチロー氏だが、オリックス入団時は「(体の硬さは)チームワースト3だったんです」と振り返った。
この日、株式会社ワコールのコンディショニングブランドチーム「Team CW-X」の発足、キャプテン就任の発表会に参加したイチロー氏は、PR大使を務めるYouTuberのフィッシャーズに“イチロー式ストレッチ”を指導した。「硬いな!」「努力が報われると思っちゃいけない」と“檄”も飛ばす厳しい指導だったが、フィッシャーズは目を輝かせながら取り組んでいた。
50歳になった現在でもトレーニングは欠かさず、現役時代と変わらぬ体形を誇る。ストレッチでも体の柔らかさは健在だったが、司会の三田友梨佳アナウンサーから「イチローさんは現役時代、怪我が本当に少なかったですけど、その理由もこういった柔軟性からきているのでしょうか?」と問われると、「もちろんそうなんです。そうなんですけど……」と入団時の話を切り出した。
「僕、18歳でプロに入った時、チームでワースト3だったんです。18歳ですよ。高校生。チームで3人(体が)硬い選手がいた。そのうちの一人が僕だった。『お前そんなんじゃこの世界でやっていけないよ』ってずっと言われてた。あぐらがかけない。後ろに行ってしまう。それくらい硬かった」
残りの2人はオリ・中嶋監督と福良GM「当時は一番硬かった」
残りの2人は現オリックス監督の中嶋聡氏、と同GMの福良淳一氏だったそう。「でもそれをトレーニングとストレッチとでここまで(改善させた)。だから割と今では、僕は体が柔らかい選手で知られている。でも当時は一番硬かった」。これにはフィッシャーズも三田アナも「えー!」と驚きを隠せなかった。
ストレッチではキャッチボールや素振りを行うなど、一度体を軽く温めてから行うのがポイント。「なんでもいいんだけど、体を動かしてからストレッチに入ると効果がすごく感じられる」。その後、再び同じ動きを繰り返すと最初の動きとの違いが分かる。それが自分の状態を知ることになるという。
指導を受けたフィッシャーズのリーダー・シルクロードさんも「実体験のある言葉で響きました」と感銘を受けていた。日米で数々の偉業を成し遂げ、野球界の歴史を変えてきたが、生まれた時から“世界のイチロー”だったわけではない。日々の努力の積み重ねが4367本の安打を生んでいた。