SNSで誹謗中傷も「高橋さんは悪くない」 死球でトライアウト離脱…元鷹21歳の気遣い

ソフトバンク・早真之介【写真:上杉あずさ】
ソフトバンク・早真之介【写真:上杉あずさ】

元鷹の早真之介はトライアウトで元同僚の高橋純平から死球を受け途中離脱

 ソフトバンクから戦力外通告を受けた早真之介外野手は15日の「12球団合同トライアウト」で死球を受け、無念の途中離脱となった。検査の結果、軽い肉離れと診断されたが、「高橋さんは悪くないです」と当てた元同僚・高橋純平投手を気遣った。

 第1打席だった。高橋純のカットボールが左すねに直撃した。その後も痛みは引かず、4打席に立ったが全て凡退。残り2打席ほど残していたが、途中離脱となった。試合後、帰路に就いた早が見たのは高橋純への誹謗中傷。SNSやニュースのコメント欄で悪く書かれているのを目にした。

「お互いに全力でやった結果なので。誹謗中傷とかが凄くて……高橋さんは悪くないです」。死球は野球につきもの。ファンからの自身の身を案ずるメッセージはうれしかった一方で、「高橋さんが責められてほしくはない」という思いもある。

 痛みは1日経った今でも変わらず。再びNPBの舞台を目指したが、不完全燃焼に終わった。「どうなるかはわかりませんが、吉報を待ちます」。まずは怪我を直して、いつ声が掛かってもいいように、準備だけはしていくつもりだ。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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