井端監督も納得「芯に当たればどこでも入る」 必然だった豪快弾…逸材23歳への期待
万波はWBC韓国代表左腕から中越えソロを放ち追加点を奪う
野球日本代表「侍ジャパン」の万波中正外野手(日本ハム)が17日、「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」で1号ソロを放った。バックスクリーンに飛び込む豪快弾だったが、井端弘和監督は「ああいう当たりを打つのも不思議じゃない」と驚きはない様子。すでに絶大な信頼を置いているようだった。
1-0とリードした4回先頭だった。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場した左腕イ・ウィリ投手の真ん中に入った直球を逆らわずにはじき返した。打球はセンターバックスクリーンに一直線。貴重なソロで追加点となった。
6回2死の第3打席ではカウント3-0から迷わずフルスイングした。結果は空振りだったが、井端監督は「思い切って狙い球を絞りやすいケースだったので、あのスイングをしたのは素晴らしい。あれを一振りで仕留めることができれば、もっとホームランは出てくる」とほめつつ、次のステップへのアドバイスを忘れなかった。
今年、シーズン終盤までパ・リーグの本塁打争いに加わり、1位と1本差の4位となる25本のアーチをかけた。井端監督も「彼が引っ張りに入るのではなく、センター中心に打つときは状態がいい。いい角度で上がっていく。(バットの)芯に当たれば、センターでもライトでもどこでも(スタンドに)入る打者であるのは間違いない」と実力は認めている様子だ。
今回の打順は6番。惜しくもここ2試合はクリーンアップから漏れた。6番起用について問われると、「代表選出初めてで、佐藤(輝明)選手が5番で、3年連続20本以上打っているというところで5番、6番としたんですが……。これだけ調子いいとクリーンアップに入ってくる選手」と調子が良いだけに迷いもある様子。「今のところあそこでいいかと思っていますけど、来シーズン以降良い打順で打てるように」と23歳へ、さらなる飛躍を期待した。