鷹から戦力外も“武器”は健在 2軍で本領…新天地で復活の予感漂う衝撃数値「3.16」
DeNAに加入した森唯斗…鷹2軍では先発で出色の数字を残した
DeNAは、今季限りでソフトバンクを戦力外となった森唯斗投手を獲得した。通算127セーブを誇る31歳右腕は今季1軍で6登板(6先発)に終わったが、2軍では力を発揮していた。
先発に配置転換された今季、森唯斗は1軍で2勝3敗、防御率4.60に終わった。一方で2軍では力を発揮。12登板(11先発)で64回1/3を投げて57奪三振、防御率1.54と抜群の安定感を誇った。
セイバーメトリクスの指標を駆使して分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを見ても高い数値を記録している。2軍で60回以上を投げた投手の中でWHIP(1イニング当たりの与四球+被安打)は0.82で2位、被打率.197も2位だった。
さらにK-BB%(奪三振割合と与四球割合の差)は20.6%で2位。K%(奪三振割合)は23.5%、tRA(与四死球、奪三振、被打球による投手評価)も2.69で4位と軒並み上位の数値を叩き出している。
また、wCB/C(カーブ100球当たりの失点増減)は3.16で1位。武器を持っているのも強みだろう。森は通算470登板。入団1年目から2020年まで7年連続で50試合以上に登板し、2018年には37セーブでタイトルを手にした。今永昇太、石田健大、トレバー・バウアー、エドウィン・エスコバーらがチームを離れる可能性があるDeNA投手陣。先発、救援どちらもこなせるベテランの加入は頼もしい。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。