日体大を勝利に導いた驚異の1年生 高校では15本も…覚醒導いた名球会打者の“金言”

1試合2本塁打を放った日体大・酒井成真【写真:加治屋友輝】
1試合2本塁打を放った日体大・酒井成真【写真:加治屋友輝】

日体大の1年・酒井が大会記録に並ぶ2打席連続本塁打をマーク

「第54回明治神宮大会」大学の部が18日、神宮球場で行われ、日体大(関東5連盟第2代表)が2-1で天理大(関西5連盟第2代表)に勝利し、準決勝進出を決めた。勝利の立役者は2打席連発の“ルーキー”酒井成真(しょうま)外野手(1年・東海大菅生)。大舞台で実力を発揮できた理由は、ヤクルトで活躍し、通算2133安打を誇る宮本慎也氏から授かった“金言”だった。

 試合を決めたのはルーキーのバットだった。2回の第1打席は外角直球にバットを合わせると、打球は一直線で右翼スタンドに飛び込む先制ソロ。さらに4回の第2打席ではスライダーを左翼スタンドへ運び、リードを広げる一発となった。

 チーム全得点を叩きだした衝撃の2打席連発。高3以来の1試合2本、大学入学後は公式戦初アーチだという。大会の1試合2本塁打は中畑清氏、井口資仁氏らに並ぶ記録となった。大舞台で結果を残した酒井は「嬉しいっすね。打った時は嬉しかったですけど、明日もあるのでしっかり備えたい」と、至って冷静に振り返った。

 大学はバットが金属から木製に変わり、対応に苦しむ選手も多い。だが、酒井は高校野球を引退した昨夏に母校・東海大菅生の臨時コーチを務めた宮本氏から「木製の打ち方は違うよ」とアドバイスを受け、大学進学に備えていた。

「宮本さんから教わったのは『バットは上からではなく、落ちてきたヘッドを加速してヘッドを返さずに打つ』。右手で押し込む意識で、大学でも意識しながら続けています」と、感謝の言葉を口にした。

 大仕事を成し遂げたルーキーに古城隆利監督も「精神的にいつも安定して強いものを持っている。(東海大菅生の)若林監督に鍛えられた勝負強さもある」と最敬礼。同大では下級生に雑用をやらせない方針もあり「のびのびできる環境がある」と口にする。

 高校通算15本塁打だったが、わずか1年足らずで大学通算は10本に到達。1大会の最多本塁打は3本だが「狙っていきたい」と欲を見せる場面も。成長著しい若きスラッガーが、チームを2017年以来の優勝に導く。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY