戦力外の大物投手…音沙汰ない苦境 元最高勝率の右腕、2軍セーブ王も決まらぬ去就

阪神を戦力外になった 小林慶祐(左)と広島を戦力外になった薮田和樹【写真:荒川祐史、加治屋友輝】
阪神を戦力外になった 小林慶祐(左)と広島を戦力外になった薮田和樹【写真:荒川祐史、加治屋友輝】

2017年に最高勝率に輝いた薮田、通算368登板の三上らの去就が未発表だ

 11月も下旬となり、今オフに戦力外となった選手たちの新天地も続々と決まっている。一方、実績は十分ながらもここまで発表のない大物もいる。投手だけで見ても、2017年に最高勝率のタイトルを獲得し、広島のリーグ優勝に貢献した薮田和樹投手らが決まっていない。ここでは主な投手たちを見ていきたい。

 薮田は2017年に38試合に登板し、15勝3敗、防御率2.58、勝率.833の好成績を残した。しかし、その後の6年間でわずか6勝にとどまり、今オフに戦力外通告を受けた。プロ10年で通算368試合に登板した三上朋也投手は、2年連続の戦力外。昨オフは1月に巨人と育成契約を結んだが、来季はどうなるのだろうか。

 日本ハム戦力外の井口和朋投手は、プロ8年で通算217試合に登板。今季は開幕1軍だったものの5試合の登板にとどまった。2軍では38試合に登板して4勝3敗2セーブ、防御率4.14の成績でまだ29歳と若い。阪神戦力外の小林慶祐投手は今季ウエスタン・リーグのセーブ王に輝いたが、1軍では1登板にとどまった。

 日本ハム戦力外の立野和明投手も、2軍では好成績を残している。31試合の登板して4勝4敗、防御率2.67。1軍ではわずか4登板で防御率6.00だったが、まだ25歳と育成契約に動く球団があってもおかしくはない。2019年ドラフト2位で巨人入りし、期待された太田龍投手はプロ4年で1軍登板なく復活を目指す。

(Full-Count編集部)

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