エース候補の悲劇「キャリアが変わってしまった」 防御率9.12と“超格差トレード”
ライトは昨季30先発で21勝5敗、防御率3.19の好成績で最多勝に輝いた
今季、最強軍団を形成しながら世界一を逃したブレーブスが、来季にかける思いが伝わる補強を繰り広げている。17日(日本時間18日)にロイヤルズとの間でトレードが成立し、中継ぎ右腕のジャクソン・コーワー投手を獲得。代わりに、昨季の最多勝に輝いたカイル・ライト投手を放出する驚きの動きを見せた。
米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は「カイル・ライトはシーズン終了後に肩の手術を行い、2024年を全休することが予想されているが、ロイヤルズはその後2年間(2026年シーズン終了まで)保有することができる」と解説。昨季は30試合に先発登板して21勝5敗、防御率3.19でタイトルも獲得したが、今季は9試合の登板で1勝3敗、防御率6.97。故障に苦しんでいた。
一方、獲得したコーワーは今季23試合の救援登板で2勝0敗、防御率6.43。メジャー通算でも39試合の登板で、2勝6敗2ホールド、防御率9.12と実績はない。それでも来季全休の選手より、戦力になる可能性を選んだ。同メディアはライトについて「ブレーブスのエース格として何年も投げる舞台が整ったが、複数の怪我によって阻まれ、キャリアの軌道が変わってしまった」と嘆いている。
(Full-Count編集部)