イチロー氏、50歳での進化は「自然ではない」　女子高生に明かした“衰え知らず”の理由

50歳での最速更新に「限界を迎える練習をしているとこうなる」

　21日の「イチロー選抜 KOBE CHIBEN」対「高校野球女子選抜」（東京ドーム）で完封勝利を飾ったイチロー氏が22日、都内で女子選手に「講習会」を開いた。10月に50歳になったが、自己最速を更新する138キロを計測したことに触れ、「思い込みを取っ払ってほしい」と訴えた。

「9番・投手」で出場したイチロー氏は116球を投げて、9奪三振2四球で2年ぶり完封勝利。打撃でも4打数2安打と躍動した。一夜明けた22日、トレーニングウエア姿でリラックスした様子で「講習会」に臨み、選手から野球を続ける理由について問われると、次のように答えた。

「去年までの最速が134キロ。僕の中では135キロの壁があったが、昨日（21日）は138キロが何球かあった。50歳になって球速が上がるのはあまり自然なことではない」と語る。

　さらに「毎日限界を迎える練習をしているとこうなるということ。50になってもこれができる、という感触を得たことは僕にとってすごく大きい。思い込み、というものはだいたいが悪い方向に作用するが、皆にはそれを取っ払ってほしい」と笑顔で訴えた。

　約50分間の交流。更なるレベルアップを目指す女子高生たちに、イチロー氏の言葉は響いたことだろう。

（Full-Count編集部）