涙の会見→出戻りでV貢献、テスト入団で出場激減も FA移籍した広島戦士の“その後”
オリに決定…西川龍馬は広島からFA移籍した10人目の選手
オリックスは22日、広島から国内フリーエージェント(FA)権を行使していた西川龍馬外野手との契約に合意したと発表した。広島選手のFA移籍は2018年オフの丸佳浩外野手(巨人へ移籍)以来、10人目となる。ここでは過去に広島からFA及びポスティングシステムで移籍した選手の“その後”を検証する。
“第1号”は1994年オフの川口和久投手。巨人に渡り、移籍2年目の1996年にリリーフに配置転換。同年にはメークドラマと称されるリーグVの胴上げ投手になった。1999年オフには江藤智内野手が巨人へ。2年連続30本塁打以上を記録するなど6年間在籍し、2005年オフに豊田清投手の人的補償として西武に移籍した。
“鉄人”金本知憲外野手は2002年オフに阪神へ。2003、2005年の優勝に貢献するなど、引退する2012年まで中心選手として活躍を続けた。現広島監督の新井貴浩内野手は2007年オフ、“涙の会見”を行い阪神へ移籍し、2011年には打点王を獲得した。2014年オフに自由契約となり、広島に復帰した。
2007年オフには黒田博樹投手がドジャースへ。メジャー通算7年間で計79勝を挙げ、2015年シーズンに広島へ復帰した。翌2008年オフには高橋建投手がブルージェイズとマイナー契約した。その後メッツでメジャー昇格し、40歳16日でデビュー。28試合に登板した。
2013年オフには大竹寛投手が巨人へ。2021年まで8シーズンプレーした。2015年オフにFA権を行使した木村昇吾内野手は移籍先が決まらず、翌2016年の西武春季キャンプにテスト参加し、入団。怪我もあり、2年間で41試合出場にとどまった。2018年オフには丸が巨人へ。在籍5年で617安打、122本塁打を放っている。
ポスティングシステムを利用したのは前田健太投手と鈴木誠也外野手。前田は2球団で計8年プレー(実働7年)し、65勝49敗、防御率3.92。鈴木はカブスの2年間で251安打、34本塁打、打率.275をマークしている。FAもポスティングも“成功例”が多い広島勢。西川はオリックスでどんな働きを見せるだろうか。
(Full-Count編集部)