38歳で育成も1軍出場ゼロ 戦力外→開幕ローテの復活も…中日移籍ベテラン組のその後
中日は24日に中島宏之の獲得を発表…通算2000安打まで残り73本
中日は24日、巨人戦力外の中島宏之内野手ら4選手を新たに獲得したことを発表した。プロ入り24年目を迎えるベテランは通算2000安打まで残り73本に迫っている。新天地で復活できるのか。ここでは全盛期を終えて、中日に移籍したベテラン組のその後を見てみる。
投手では松坂大輔投手が38歳で入団テストを経て契約。前年まで在籍したソフトバンクでは3年間でわずか1登板に終わっていたが、中日1年目の2018年には6勝4敗、防御率3.74と復活を果たした。翌年は2登板で防御率16.88と苦しみ、2022年に古巣の西武で現役を引退した。
八木智哉投手も2014年オフにオリックスから戦力外通告を受け、合同トライアウトを経て入団。1年目は開幕ローテーション入りを果たし14試合で4勝6敗、防御率3.92と復活を果たした。現在はスカウトとして中日に在籍している。
野手では小笠原道大内野手が40歳シーズンの2013年オフにFAで移籍。前年まで巨人では22試合で打率.250、1本塁打に終わっていたが、2014年には代打の切り札として81試合に出場、打率.301と復活した。翌年も53試合ながら打率.294の成績を残し、現役を引退した。また、34歳シーズンの2007年に中日入りした中村紀洋内野手は2年連続20本塁打以上を記録した。
多村仁志は育成契約も…支配下登録ならず現役を引退した
苦しんだのは多村仁志外野手だった。2015年オフにDeNAから戦力外通告を受け、39歳を迎えるシーズンに中日と育成契約。通算200本塁打まで残り5本に迫っていたが、支配下契約とはならず、同年に現役を引退した。また、横浜から戦力外通告を受けた佐伯貴弘内野手は2010年オフに中日と契約。64試合に出場したが、打率.202、1本塁打、6打点で2年連続の戦力外となった。
出戻りした選手もいる。山崎武司内野手は2012年に10年ぶりに中日復帰。2年でわずか1本塁打で現役を引退した。福留孝介外野手も2021年に13年ぶりに古巣復帰し、2年間プレーした。
中島は来季で41歳になる。今季、チームはいずれもリーグワーストとなる打率.234、71本塁打、390得点と貧打にあえいだ。ベテランの存在は結果を残すだけではない。チームを浮上させるキーマンとして、再び日の目を見たい。
(Full-Count編集部)