新庄ハム、“左腕王国”誕生へ着々 エース2枚&ドラ1は最速158キロ…若き逸材ズラリ
山崎、加藤貴、上原、根本、ドラ1細野…有力左腕が集う日本ハム
日本ハムは25日、オリックスから国内フリーエージェント(FA)権を行使した山崎福也投手と入団合意に達したと発表した。球団では初めてとなるFAでの投手獲得となった。「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」では3年目20歳が躍動し、ドラフトでは1位で最速158キロ左腕を指名。“サウスポー王国”誕生の予感が漂う。
31歳の山崎は2014年ドラフト1位でオリックス入団。今季は23登板で130回1/3を投げ、自身初の2桁勝利(11勝5敗)をマークした。新天地でも先発ローテーションの一角として期待される。
左腕ではチームに大黒柱の加藤貴之投手がいる。今オフFA権を行使せずに残留した31歳は昨季が8勝&防御率2.01、今季が7勝&防御率2.87と、制球力を武器に抜群の安定感を誇る。山崎とは同じ1992年生まれ。同学年の左腕コンビ誕生は頼もしい。
上原健太投手は今季、自己最多の101回1/3を投げて防御率2.75。ポテンシャルを秘めた191センチ左腕は来季、更なる進化の予感が漂う。そして、注目されるのが根本悠楓投手。3年目の今季は5登板で3勝1敗も、野球日本代表「侍ジャパン」の一員として「アジチャン」に出場。2登板で計5回を無失点に封じた。来季の飛躍が期待される1人だ。
さらに、10月26日のドラフト会議では東洋大の細野晴希投手を指名した。180センチ、86キロの左腕は、大学日本代表の一員とした臨んだ今夏の高校日本代表戦で158キロをマークし、度肝を抜いた。
昨年ドラフト1位の矢澤宏太投手は左腕の投打二刀流。今季は2登板で2回を投げて防御率0.00。来季はどんな形で登板するだろうか。また、救援では2019年ドラフト1位の河野竜生投手が50登板で防御率1.70、福田俊投手が29登板で防御率0.00をマークした。2年連続最下位からの逆襲へ。左腕投手の活躍が、就任3年目を迎える新庄ハムの躍進の鍵を握っているかもしれない。
(Full-Count編集部)