捕手復帰した“虎の大砲”が歴史的一打 大不振で帰国、台湾2か月で解雇の波乱人生

元阪神のウィリン・ロサリオ【写真:荒川祐史】
元阪神のウィリン・ロサリオ【写真:荒川祐史】

元阪神のロサリオが「6番・捕手」で出場

 元阪神のウィリン・ロサリオ内野手が、新たに作られた中東と南アジアを拠点とするプロ野球リーグ「ベースボール・ユナイテッド」のオールスター戦に出場。24日の初戦で2回に犠飛を放ち、同リーグ史上初の打点を挙げた選手となった。

 同リーグの本格的な開幕は2024年で、今回はショーケースとして2チームに分かれて2試合が行われた。西地区の「6番・捕手」で出場したロサリオは2回、1死三塁から、MLBでも活躍したバートロ・コロン投手から右翼後方へ打ち上げた。タッチアップで三走の元オリックス、スティーブン・モヤ外野手が生還。ロサリオに記念すべき1打点が記録された。

 ロサリオはメジャーリーグを経て、2016年から韓国のハンファでプレー。2017年には打率.339、37本塁打、111打点、OPS1.075の圧倒的な成績を残して阪神に移籍した。しかし、期待された結果は残せず、75試合で打率.242、8本塁打と低迷。チームに勝利の女神は微笑まず、17年ぶりの最下位に。期待の助っ人は1年で退団した。

 以降はマイナー、メキシカンリーグを経て、2022年に台湾プロ野球(CPBL)の統一に加入。しかし、わずか5試合で故障すると、6月2日に契約解除となった。その後はメキシコに戻り、各国のウインターリーグなどでプレーしている。

 この日は捕手として出場したロサリオ。ロッキーズ時代の2012年からは3年連続で捕手として90試合以上に出場。しかし、3年連続“パスボール王”という守備の粗さもあって、投手からの評価も高くはなく“捕手失格”に。2015年からは一塁手としての起用が増加した。日本では一塁のみだったものの、メキシカンリーグなどでは、ここ10年間で捕手として419試合に出場している。東地区代表ではジェフリー・マルテ内野手も出場しており、元虎助っ人が“対峙”するシーンもあった。

【実際の動画】元阪神・ロサリオが捕手で出場…新リーグで歴史的な一打を放ったシーン

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