274億円最強投手が“不良債権に… 故障続きで急転落「以前に戻る可能性低い」
来季のMLB契約ワースト10でCY賞2度のデグロムが2位となった
米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」が、来季のMLB契約ワースト10をランク付けし、レンジャーズの35歳右腕ジェイコブ・デグロム投手が2位となった。高額な契約に応えられていないという“不名誉”な称号を得てしまった。
現役選手、2024年の年俸が少なくとも1500万ドル(約22億円)、契約の残りの金額が少なくとも7000万ドル(約104億円)ある(この値は多少ランダムだが終わりに近づいている契約を除外するのに役立ち、多額の支払いが残っている契約にフォーカスするため)の3点を基準とした。1位はストラスバーグだった。
サイ・ヤング賞を2度受賞している“最強右腕”は、昨オフ、5年総額1億8500万ドル(約274億円)でレンジャーズ入り。しかし移籍1年目も故障続きで、6試合に先発して2勝0敗、防御率2.67で終わった。今季の年俸は4000万ドル(約59億円)で、2027年まで1億5500万ドル(約229億円)残っている。
「昨冬、誰もが『(レンジャーズは)本当にそれでいいのか?』と感じただろう。2018年と2019年に2年連続でナ・リーグのサイ・ヤング賞を受賞し、2020年にはその投票で3位に入ったデグロムたが、2021年と2022年には、負傷者リストに入っている時間の方が長かった。この2シーズンで、わずか26試合しか先発登板していない」と厳しい評価だ。
今年6月にトミー・ジョン(TJ)手術を受けており、2024年シーズン前半は欠場する見込み。しかも同手術を受けたのは2度目(2010年以来)であり、どんな復活を遂げるのかは不透明だ。
同メディアは「レンジャーズのチームメートであるネイサン・イオバルディ以外で、TJ手術を2度受けた後に、先発投手として支配力を取り戻した例は本当に少ない。この点だけを見ても、デグロムの残りの契約には、悲観的な空気が漂う。それに加えて35歳であり、復帰する時には健康だった最後のシーズンから長い時間が経過しているという現実がある。こうした状況を考えると、デグロムが以前のような(素晴らしい)投手に戻る可能性はかなり低いだろう」と結論付けた。
(Full-Count編集部)