山本由伸の争奪戦からカ軍撤退へ 144億円で3投手の補強成功…「現時点ではない」
カージナルスは一時は有力視も…グレイ、ギブソン、リンと相次いで契約
オリックスからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す山本由伸投手について、カージナルスは“撤退”する見込みとなった。一時は有力候補とみられていたが、すでに先発の補強に成功し、ジョン・モゼリアク球団編成本部長はこれ以上の補強を現時点では否定した。
ミズーリ州地元紙「セントルイス・ポストディスパッチ」のベンジャミン・ホッチマン記者によれば、カージナルスはソニー・グレイ、ランス・リン、カイル・ギブソンと契約したことで、モゼリアク球団編成本部長が「現時点では、私達が先発投手の獲得を行うことはないだろう。でも昔に覚えたことがある。それは、絶対と言わないことだ」と言及した。
カージナルスには、山本と3月のWBCで「侍ジャパン」の一員としてともに世界一に輝いたラーズ・ヌートバー外野手が所属。アーロン・ノラ投手がフィリーズと再契約したことを受け、かねて山本に強い興味を示していることが報じられ、7年1億7200万ドル(約256億2700万円)を超えるような契約が予想されていた。
しかし通算98勝のグレイと11月26日(日本時間27日)に3年7500万ドル(約111億600万円)で契約。今季15勝のギブソンとは22日(同23日)に1年1200万ドル(約17億7700万円)で、通算136勝のリンとは20日(同21日)に1年1000万ドル(約14億8100万円)でそれぞれ契約(リンは2年目は球団にオプション権)。3人に計9700万ドル(約144億円)を費やしており、山本からは撤退モードとなった。
(Full-Count編集部)