59人に1人…わずか1.7%の厳しい現実 例年より狭き門、トライアウト組に迫られる決断

広島から戦力外になった薮田和樹、阪神から戦力外になった高山俊、ロッテとの契約が決まった元オリックス・吉田凌(左から)【写真:荒川祐史、小林靖】
広島から戦力外になった薮田和樹、阪神から戦力外になった高山俊、ロッテとの契約が決まった元オリックス・吉田凌(左から)【写真:荒川祐史、小林靖】

トライアウト組からNPBに復帰したのはロッテと育成契約した元オリ・吉田凌のみ

 ロッテは28日、元オリックスの吉田凌投手と育成契約を結んだことを発表した。今季、1軍で19試合、防御率3.24ながら、日本シリーズ初日に戦力外通告。「12球団合同トライアウト」を受験後、入団テストを経て、新天地を見つけた。今オフは、戦力外組が続々新天地を見つける一方、トライアウトからNPBに復帰したのは現時点で吉田のみと風当たりは厳しい。

 この日、ロッテは吉田と同時に元阪神・二保旭投手の獲得を発表。これで戦力外から新たなNPB球団に移籍した選手は17人となった。DeNAに移籍した元ソフトバンク・森唯斗投手、ヤクルトに移籍した元楽天・西川遥輝外野手ら実績組はすぐに新天地を見つけた。

 一方で、15日のトライアウトを受験した59人でNPBが獲得したのは吉田のみ。独立リーグでは元日本ハム・立野和明投手が日本海リーグの富山GRNサンダーバーズ、元オリックス・中川拓真捕手が九州アジアリーグの火の国サラマンダーズ、元DeNAの加藤大投手がルートインBCリーグの神奈川フューチャードリームスに入団することが決まった。

 また、元DeNAの笠原祥太郎投手は台湾プロ野球(CPBL)の「台鋼ホークス」でプレーすることが決まった。しかし、阪神・高山俊外野手、ロッテ・福田秀平外野手、ソフトバンク・高橋純平投手ら実力者の去就は未発表。昨季は49人中4人がNPB復帰し、“合格率”は約8.2%だったが、今季は現時点で59人中1人で1.7%。トライアウトからすでに2週間近くが経過し、選手たちは決断が迫られる。

(Full-Count編集部)

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