年俸1.6倍増も…GM「レギュラーには程遠い」 衝撃アーチ2発、期待の西武21歳に“辛口評価”
西武・長谷川信哉は430万円増の1100万円でサイン…3年目で自己最多の59試合に出場
西武の長谷川信哉内野手が28日、埼玉・所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、430万円増の来季年俸1100万円でサインした。3年目で自己最多の59試合に出場し、「スタメンの試合数(53)が多かったというところを評価してもらいました」と、約1.6倍増の大幅昇給に笑顔を見せた。
もう1つの評価ポイントは「インパクトのあるホームラン」だったという。プロ1号となった5月16日の日本ハム戦(エスコンフィールド)では、1点を追う9回2死の場面で相手の守護神・田中正義投手から同点弾。6月7日の中日戦(ベルーナドーム)での2号は代打サヨナラと衝撃的な一発を放っており、今季4発中2本が劇弾という役者ぶりだった。
それでも今季成績は打率.222、12打点で出塁率.276は物足りない。渡辺久信GMは「インパクトのあるホームランを打ったけど“それだけ”。ファームでいい数字(打率.332、8本塁打、37打点)を残しているけど、1軍でレギュラーには程遠い数字だよね」と辛口コメント。卓越した打撃センスを持っているだけに「もう少し貪欲にいってほしい」と注文した。
このオフも坂本勇人内野手(巨人)の自主トレへの参加を予定している。「今年感じたことを話して、これからどうしていけばいいのかアドバイスしてもらおうかなと思います。1軍の投手だとストレートの軌道から曲げてくる。右投手の待ち方を聞いてみたいです」。内野手登録だが、今季守備についたのは全て外野だったこともあり、来季は登録も外野手となる。
「チームの課題でもある出塁率を上げるところや、個人的にもっと打率を上げて1番や3番を打てるような打者を目指していきたい。3割超えを意識して、そのためにどうすればいいのか自主トレから考えていきたい。ヒットを打った時にもう1本出せるか」。渡辺GMからの“叱咤”を糧に21歳の若獅子が、貪欲にポジション獲りを狙う。
(湯浅大 / Dai Yuasa)