ロッテ戦力外の福田秀平が「ハヤテ223」入り 新天地でNPB12球団への復帰目指す
NPBの2軍と対戦できるだけでなく、若手とプレーできる環境に魅力感じる
ロッテから戦力外通告を受けていた福田秀平外野手が、来季からウエスタン・リーグに参加する「ハヤテ223」に入団することが30日、分かった。社会人や独立リーグ、一般企業などから複数のオファーが届いたが、新たにウエスタン・リーグに参加する新球団で、NPB復帰を目指すことを決めた。
多摩大聖ヶ丘高から2006年の高校生ドラフト1巡目でソフトバンクに入団した福田は、走攻守3拍子揃った外野手として、5年目の2011年には97試合に出場。2017年には104試合、2018年には110試合に出場すると、2019年オフに国内FA権を行使してロッテに移籍した。
「人生の勝負をかけて」飛び込んだ新天地だったが、移籍1年目の2020年、コロナ禍で遅れたシーズン開幕直前の練習試合で死球を受けて右肩甲骨を骨折。この年、62試合の出場にとどまると、この怪我がその後も尾を引き、2021年は4試合、2022年は20試合出場止まり。4年契約最終年となった今季もわずか3試合の出場に終わり、戦力外通告を受けて12球団合同トライアウトを受けていた。
トライアウト終了後には「ハヤテ223」のほかにも、指導者としての打診や社会人野球も含めた複数の球団、また一般企業からもオファーがあった。その中でNPBの2軍と対戦することができ、またNPB12球団でのプレーを夢見て飛び込んでくる若い選手と一緒にプレーできる新球団に魅力を感じた。
福田自身、若手の時に川崎宗則内野手らを見て、その姿勢に影響を受けて成長してきた。「長くはない現役選手のうちに、自分が先輩たちにしていただいたようにこれからプロ野球選手を志す若い選手たちの未来に少しでも貢献したいとも考えるようになった」という思いもあって「ハヤテ」入りを決断した。
来季からウエスタン・リーグに参戦する「ハヤテ223」にとっては、初のNPB経験者の入団になる。NPB12球団への復帰を目指すのはもちろん、未来の野球界を担うかもしれない若手たちと共に、福田秀平は来季もユニホームを着る。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)