防御率0点台…2軍で無双する逸材157キロ右腕 打者圧倒でブレーク予感の「2.25」

ソフトバンク・尾形崇斗【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・尾形崇斗【写真:荒川祐史】

ソフトバンクの尾形は今季2軍で41試合に登板し防御率0.98と圧倒

 ソフトバンクの24歳、尾形崇斗投手がブレークの兆しを見せている。6年目の今季は自己最多の12試合に登板した。1軍では防御率4.00だったが、2軍では41試合で16セーブ、防御率0.98と好成績を残した。最速157キロ右腕にとって飛躍を予感させる1年となった。

 福島・学法石川高から2017年育成ドラフト1位で入団。2020年開幕前に支配下登録されると、同年は1軍で1試合、防御率27.00に終わったが、翌2021年は8試合、2022年は9試合と出場数を重ねていった。

 今季も2軍が主戦場となったが、圧倒的投球を見せていた。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータでも、2軍で驚きの数字を記録していた。

 与四死球、奪三振、被本塁打のみで、守備から独立した部分で投手を評価する指標「FIP」は「2.25」。また、FIPに加えて、どのような種類の打球を打たれたかまで投手の責任範囲としてみる指標である「tRA」も「1.34」。いずれも40イニング以上を投げた中では12球団トップの数字となっている。

 また、1イニングあたりに出塁を許した値を示す「WHIP」は「0.78」。これも12球団3位と好成績を残している。ソフトバンクの救援投手陣は残留したロベルト・オスナだけでなく、松本裕樹や大津亮介、板東湧梧と多く、入れ替えも激しい。来季は1軍で無双する姿を見てみたい。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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