5位が“最後の砦”…続々いなくなった鷹の17年組 ドラ1は引退、6年で大変化

ソフトバンク・田浦文丸【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・田浦文丸【写真:荒川祐史】

増田珠は戦力外→ヤクルト入り、高橋礼はトレードで巨人へ

 今オフも球界ではさまざまな動きが起きている。ソフトバンクは“2017年ドラフト組”に多くの変化があった。3位の増田珠外野手と5位の椎野新投手が戦力外となり、2位の高橋礼投手がトレード移籍……。1位の吉住晴斗投手は4年目を終えて引退しており、支配下組でチームに残るのは、最後に名前を呼ばれた5位の田浦文丸投手ただ1人となった。

 増田は2019年に初出場。しかしその後1軍でチャンスをつかむことはできず、今季は35試合で打率.182、1本塁打、3打点に終わって戦力外となったが、ヤクルトへ加入することが決定。まだ24歳と若く、新天地での飛躍が待たれる。通算78登板の椎野は今季は11登板に終わっていた。

 高橋は泉圭輔投手とともにアダム・ウォーカー外野手との2対1のトレードで巨人に渡る。2年目の2019年に12勝を挙げて新人王に輝くと、侍ジャパンにも選出。2020年は中継ぎとして52試合に登板したが、2021年以降は1勝どまり。新たな場所で再起を図る。

“最後の砦”となった田浦はじっくり土台をつくってステップアップし、今季は45登板で防御率2.38、2勝1敗7ホールドとキャリアハイの成績を残した。

 苦戦している支配下組だが、この年は育成ドラフトが大成功といっていいだろう。2位の周東佑京内野手は3月のWBCで世界一を経験し、今季も114試合の出場で打率.241、36盗塁で3年ぶり2度目の盗塁王と韋駄天ぶりを発揮。1位の尾形崇斗投手は今季1軍では12登板で防御率4.00だったが、2軍では41試合で16セーブ、防御率0.98と好成績を残した。3位の砂川リチャード内野手は2軍で4年連続本塁打王と覚醒が待たれる。

(Full-Count編集部)

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