1球6800万円…3年働かず144億円 スターから不良債権へ転落、“貰いすぎ”に米辛辣

ナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ【写真:Getty Images】
ナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ【写真:Getty Images】

引退意向のストラスバーグ、まだ3年144億円の契約が残っている

 ナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ投手は、2020年以降怪我に悩まされ、今季8月に引退する意向を明らかにした。2013年からは6年連続で2桁勝利をマーク。2019年に18勝(6敗)を挙げて最多勝。オフには7年2億4500万ドル(約363億円)の契約を結んだが、その金額に見合う活躍はできなかった。

 逸材として注目されたストラスバーグは、2009年のドラフト全体1位でナショナルズから指名を受け、当時のドラフト史上最高額となる4年1510万ドル(約22億円)の契約で入団した。2012年に15勝(6敗)を挙げると、2014年には最多奪三振のタイトルを獲得した。以降もエースとして活躍し、2019年のワールドシリーズでMVPを受賞。球団初の世界一の原動力となった。

 しかし、2020年にキャリアが暗転する。神経系の問題に悩まされ、同年は2登板、2021年は5登板。同年に胸郭出口症候群の手術を受け、2022年途中に復帰も、また故障で1登板に終わった。今季も神経系の不調が続き、6月には「全く運動ができない状態にある」と報じられた。

 8月末には「MLBネットワーク」のマーク・フェインサンド記者が、今季限りでの引退を伝えた。現在35歳のストラスバーグは、2019年に7年2億4500万ドルで再契約も、新契約期間に投げたのはわずか31回1/3、計530球を投げて1勝4敗、防御率6.89だった。今季で引退するとなると、残り3年総額9750万ドル(約144億円)の契約が残ったままだ。

 換算すると1イニングあたりでは約782万ドル(約11億5800万円)、1球あたり約46万ドル(約6800万円)と、ナショナルズにとっては高すぎる出費に。X(旧ツイッター)では米ファンの間で話題となっており、「これは犯罪だ」「冗談だろ?」「彼のピッチングが恋しい」「ファンにとっては最悪のことだ」「ファンはこの契約の為に、高くなった飲食代、駐車代、チケット代を何年も払い続けないといけない」「ワールドシリーズ制覇につき2億4500万ドル(約363億円)」と嘆きの声が上がっていた。

(Full-Count編集部)

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