大谷翔平のド軍移籍は「恐れていた日」 エ軍番記者が嘆き…大きすぎる“穴”
ドジャース移籍が発表され「何年も恐れていた日が、ついにやって来た」
エンゼルスからフリーエージェント(FA)となっていた大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、ドジャースとの契約に合意したと発表した。6年間プレーし、再契約を目指していた古巣・エンゼルスの番記者は「エンゼルスファンが何年も恐れていた日が、ついにやって来た」と移籍を嘆いた。
大谷は2018年からエンゼルスでプレーし、2021年以降は史上初めてとなる2度の満票MVPを獲得するなど、本格的に二刀流を確立させた。大谷を1年目から見ている地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のエンゼルス番ジェフ・フレッチャー記者は「6年間で歴史を作り、ゲームを変える力を持つ選手だった」と言及した。
大谷は直近3年間、1904打席に立ち、124本塁打、290打点の記録を残した。これはいずれもチームトップで、打席は2位のウォード(1210打席)を大きく突き放し、本塁打はトラウト(66本)、打点はウォルシュ(153打点)のほぼ倍だった。フレッチャー記者は「明らかに、オオタニの不在は打線に大きな穴を残すだろう」と今後の打線を嘆いた。また投手としても、過去3年間の投球回428回1/3もチームトップ。3年間で34勝を挙げていた。
フレッチャー記者は大谷が退団することで「プレー以外にも生じる穴がある」と言及。本拠地・エンゼルスタジアムには沢山の日本企業の広告が掲載されている。「チームにとってファンを引き寄せる主な存在で、彼のプレーを見るために大量のファンがゲートをくぐった。チームは日本企業とのスポンサーシップや球場での商品販売からも大金を生み出した」と“商品価値”の部分でも大きな影響を及ぼすと推測した。
大谷がエンゼルスに唯一もたらさなかったのは「(チームとしての)成功だけ」とフレッチャー記者。一方で、大谷がいなくなり、DHの枠が空き、年俸面での余裕も生まれ、「エンゼルスは異なる方法でチームを構築する機会を得た」とも。二刀流スターの流出。チームをまた一から再構築するしかない。
(Full-Count編集部)