話題独占“早大トリオ”はNPB去る 塩見引退で残る現役は4人…2010年ドラ1の現在地

ロッテ・澤村拓一、元日本ハム・斎藤佑樹氏、中日・大野雄大(左から)【写真:荒川祐史】
ロッテ・澤村拓一、元日本ハム・斎藤佑樹氏、中日・大野雄大(左から)【写真:荒川祐史】

楽天は塩見貴洋の引退を発表、通算150試合の登板で46勝57敗、防御率3.80

 楽天は9日、今季限りで戦力外となっていた塩見貴洋投手が現役を引退すると発表した。2010年のドラフト1位左腕が、35歳でユニホームに別れを告げる。プロ通算成績は150試合に登板して46勝57敗、防御率3.80。ここでは塩見と同じ年にプロの門をたたいた“ドラ1”たちがどうなったかをみてみる。

“早大トリオ”が話題を集めた年だった。大石達也投手が6球団競合の末に西武、斎藤佑樹投手が4球団競合の末に日本ハムへ。福井優也投手は外れ1位で広島に進んだ。大石は度重なる故障もありわずか5勝のまま2019年限りで、斎藤はプロ通算15勝で2021年限りで現役を引退。2015年には9勝を挙げた福井は2018年オフにトレードで楽天へ移籍し、2022年限りで戦力外になった。今季は独立リーグの福島レッドホープスでプレーし、35歳にしてノーヒットノーランを成し遂げた。

 同じく大卒では、巨人が澤村拓一投手を一本釣り。新人だった2011年から2桁勝利を挙げ、2016年には抑えとしてセーブ王に輝いた。2020年途中にロッテにトレード移籍。レッドソックスでの2年間を経て今季ロッテに復帰し、34試合に登板した。中日の単独指名となった大野雄大投手は、4度の2桁勝利など通算84勝と大黒柱として君臨している。

“外れ1位”での2球団競合からロッテ入りした伊志嶺翔大外野手は、自身初めて1軍出場なしに終わった2019年限りで引退し、走塁コーチなどを務める。阪神入りした榎田大樹投手は2018年にトレードで西武へ。同年キャリアハイの11勝を挙げたが2021年限りで現役引退。来季からファーム投手コーチに就く。DeNAの外れ1位・須田幸太投手は早大、JFE東日本を経て入団したが、通算16勝にとどまり2018年限りで戦力外に。その後は古巣のJFE東日本に復帰して2021年までプレーした。

 高卒は3人だった。ソフトバンクの外れ1位・山下斐紹捕手はトレードで移籍した楽天を2020年限りで戦力外となり、育成で中日入り。2021年には支配下を掴んだが、2022年限りで2度目の戦力外通告を受け引退を決めた。外れ外れ1位でヤクルトに入団した山田哲人内野手は、3度のトリプルスリー(3割30本30盗塁)など球界を代表する打者に成長。今季は105試合出場にとどまったが、まだ衰える年齢ではない。

 山田を逃したオリックスが外れ外れ外れ1位で指名した後藤駿太外野手は、俊足と広い守備範囲を武器に高卒新人ながら開幕1軍を勝ち取り一気に飛躍。2022年途中にトレードで中日に渡り、今季は52試合出場と正念場のときを迎えている。

(Full-Count編集部)

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