吊り上がる金額…大物FA選手は感謝? 大谷翔平の超ド級契約がもたらす“恩恵”
大谷翔平の異次元の大型契約が「リーグ全体で水準を引き上げる」
エンゼルスからフリーエージェント(FA)となっていた大谷翔平投手がドジャース移籍を決断したことで、メジャーの市場は大きく動き出すかもしれない。総額7億ドル(約1015億円)にも上る契約は他のFA戦士に大きな影響も。米ヤフースポーツのクリス・クウィック記者は「ダムが決壊し、特にオオタニを取り損ねたチームは、他の有力なフリーエージェントに注力できるようになる」と予想した。
今オフのストーブリーグは市場の流れが遅いと言われていた。総額5億ドル(約725億円)とも言われてきた大谷の獲得を目指しているチームは、獲得に成功するかしないかで補強のお金や、選手も大きく変わる。そのため、大谷が決まらないことで市場が凍結していたとみられていた。
クウィック記者は大谷の恩恵を受ける選手としてオリックス・山本由伸投手、パドレスからFAのブレイク・スネル投手、カブスからFAのコーディ・ベリンジャー外野手らの名前を挙げた。各球団は「最高級のフリーエージェントが市場から消えた今、これらの選手との契約を急いでまとめることになるはずだ」と言及した。
また、大谷の10年総額7億ドルというプロスポーツ史上最高額の契約が「球団のオファーを引き上げる原因となるかもしれない」とも。「一度選手が新たな標準を設定すると、それがリーグ全体で水準を引き上げる。したがって、オオタニレベルの報酬を受け取る選手が他にいるわけではないが、今冬にまだ契約が決まっていないフリーエージェントは、彼の記録的な報酬に続いて、さらに数百万ドル多くの金額を手に入れる可能性がある」と相乗効果で恩恵を受ける可能性も示唆した。
(Full-Count編集部)